ユ・ジェス元釜山市経済副市長に対する監察を中断した疑いで裁判にかけられたチョ・グク前法務部長官が、検察の捜査について「結論ありきの捜査」だとし、「法廷で一つひとつ反論する」と述べた。
チョ前長官は17日、自分のフェイスブックに「法務部長官に指名されてから始まった、私を最終標的とする家族全体に対する検察の全面的な総力捜査が終了した」とし、感想を述べる書き込みを掲載した。同日、ソウル東部地検刑事6部(部長イ・ジョンソプ)は、(チョ前長官が)2017年大統領府民情首席秘書官に在職した当時、ユ・ジェス元釜山市経済副市長(当時金融委員会金融政策局長)に対する監察を中断した疑い(職権乱用)で、チョ前長官を在宅起訴した。
チョ前長官は家族関連の容疑について、「家族関連の問題において、“公正の価値”が徹底して具現されなかったことについて、道徳的責任を痛感する」としながらも、「民情首席の地位を活用して利益を得た“権力型不正”の容疑はなかった」と主張した。監察もみ消しに関連した容疑については、「事後的に見て、民情首席としての政務的判断に欠ける部分もあった」としながらも、「監察終了後に報告を受け、相対的に軽い措置を決めたことが職権乱用だという公訴事実についても、その虚構性を明らかにする」と記した。
チョ前長官は、検察の捜査を「結論ありきの捜査」だと規定し、「私の法的責任については、法廷で事実と法理に基づいて徹底的に争いたい」と記した。また、「長官在職当時は、検察捜査にいかなる介入もいかなる抗弁もせず、黙々と甘受したが、これからは一人の市民として自分を防御する」意向を示した。
チョ前長官は「学者や民情首席、法務部長官として念願し進めてきた権力機関の改革が次々と実現しており、嬉しく思っているが、これを被告人として見守らなければならないと思うと、感情が交錯する」とし、「晴天の霹靂のように突きつけられた悲運だが、最後まで戦う」と書いた。
以下はチョ前長官の書き込みの前文。
昨年12月31日、ソウル中央地検に続き、今日はソウル東部地検が私を起訴しました。法務部長官に指名されてから始まった、私を最終標的とする家族全体に対する検察の全面的な総力捜査が終わったのです。
検察の控訴状を見ても、マスコミが大々的に報道した民情首席の地位を活用して利益を得た“権力型不正”の容疑はありません。しかし、家族に関する問題において、“公正の価値”が徹底して具現されなかったことが確認され、道徳的に責任を痛感しています。事後的に見て、民情首席として政務的判断に欠けた部分もありました。理由問わず、元民情首席であり、前法務部長官として、国民の皆様に申し訳なく思っており、国政運営に負担を招いた点を反省しています。
しかし、私の法的責任については法廷で事実と法理に基づいて徹底的に争うつもりです。長官在職当時は検察捜査に対していかなる介入も、いかなる抗弁もせず、黙々と甘受しましたが、これからは一人の市民として、自分を防御したいと思います。
“結論ありきの捜査”に対抗し、全面的に陳述拒否権を行使した疑いに対して、検察は私を被告人にしましたが、法廷で一つひとつ反論します。監察終了後、報告を受けて相対的に軽い措置を決めたのが職権乱用だという公訴事実に対しても、その虚構性を明らかにするつもりです。
学者や民情首席、法務部長官として念願して進めてきた権力機関の改革が次々と実現しており、嬉しく思っていますが、これを被告人として見守らなければならないと思うと、感情が交錯します。晴天の霹靂のように突き付けられた悲運ですが、最後まで戦います。皆さんに申し訳なく、また感謝しております。
2020.1.17.チョ・グク