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次期大統領選候補として好む人物、李洛淵首相が25.3%…2位はファン韓国党代表

登録:2020-01-03 09:39 修正:2020-01-03 14:30
[ハンギョレ新年世論調査] 
李首相、全羅・40代・進歩層で支持 
ファン代表、大邱・慶尚北道・60歳以上で高い回答 
イ・ジェミョン、ホン・ジュンピョ、パク・ウォンスンが続く

 有権者が次期大統領として最も好む人物として、李洛淵(イ・ナギョン)首相が選ばれた。

 ハンギョレがグローバルリサーチに依頼し、全国19歳以上の有権者1000人を対象に昨年12月27~28日の二日間実施した電話世論調査(信頼水準95%、標本誤差±3.1%ポイント)で、「誰が次の大統領になるのが一番良いか」という質問に対し、李洛淵首相という回答が25.3%で最も高かった。ファン・ギョアン自由韓国党代表は10.9%、イ・ジェミョン京畿道知事が5.5%、ホン・ジュンピョ元自由韓国党代表が4.0%、パク・ウォンスン・ソウル市長が3.8%と後に続いた。オ・セフン元ソウル市長(2.9%)とアン・チョルス元国民の党代表(2.8%)、ユ・スンミン議員(2.7%)、シム・サンジョン正義党代表(2.7%)は3%を超えられなかった。「なし」(13.5%)と「わからない」(21.4%)という回答もかなり多かった。

次期大統領選候補者・文在寅大統領支持度・国会課題に対する調査//ハンギョレ新聞社

 李洛淵首相は、光州(クァンジュ)・全羅地域(56.0%)、40代(34.7%)、農林漁業・畜産業(32.2%)およびホワイトカラー(31.0%)、共に民主党支持者(45.7%)、進歩層(40.9%)で高い支持を得た。全羅道出身の候補にとって弱い地域と考えられている釜山・蔚山(ウルサン)・慶尚南道(24.1%)でも、平均値に近い支持率を見せた。

 李首相の1位疾走は、民主党の有力候補だったアン・ヒジョン前忠清南道知事とイ・ジェミョン京畿道知事がそれぞれ性暴力と家族問題などで落馬したり苦戦していることによる反射利益に加え、首相職務遂行に対する文在寅(ムン・ジェイン)大統領の好評が知られ、文大統領の支持層において好感度が高まったことと関連が深いと思われる。与党関係者は「来年の総選挙の構図もはっきりしないのに、まだ2年以上もある大統領選の構図はさらにわからない」と話した。

 世論調査2位を記録しているファン・ギョアン代表は、大邱(テグ)・慶尚北道地域(20.1%)、60歳以上(23.3%)、自由韓国党支持層(48.0%)で高い回答を受けた。ファン代表は「保守」回答者から29.6%の支持を得たが、「進歩」回答者の支持は1.4%に過ぎなかった。ファン代表は「中道層」の支持率も7.4%に止まった。元公安検事という履歴に、最近明らかになった「右寄り」の行動が影響を与えたとみられる。

 民主党所属の次期候補群(李洛淵、イ・ジェミョン、パク・ウォンスン、チョン・セギュン)の合算支持率は35.7%で、韓国党所属の候補者群(ファン・ギョアン、ホン・ジュンピョ、オ・セフン)の合算支持率(17.8%)の2倍に近かった。

[国政運営の支持率]
「文大統領、よくやっている」47.5%…否定評価41.9%

 政権4年目突入を控えた文在寅大統領の国政運営支持率は、依然として50%に迫るものと表れた。

 ハンギョレの同世論調査で、文大統領の国政運営について「よくやっている」という回答が47.5%(非常によくやっている20.5%、まあまあうまくやっている27.0%)で、「できていない」という回答(41.9%)を上回った。「どちらでもない」は4.2%、「わからない」は6.4%だった。

 これは昨年5月にハンギョレが韓国リサーチとともに進めた「政権2年時の調査」の時より「よくやっている」は4.1%、「できていない」は2.7%減った数値だ。肯定でも否定でもない「分からない・無回答」は当時の調査より6.9%増えた。肯定評価層の一部が、チョ・グク事態などを経て留保層に転じた結果とみられる。

 文大統領に対する年代別の肯定評価は、30代(61.1%)、40代(59.9%)、50代(46.1%)、20代(39.5%)、60歳以上(36.9%)の順だった。歴代の民主党政権の確実な支持基盤だった20代の年齢層での支持率が50代より低く、さらには60代と大差がないという点が注目される。地域別には光州・全羅道(79.4%)、職業別にはホワイトカラー(53.9%)と自営業従事層(52.2%)で支持度が高かった。

 「できていない」という回答は大邱・慶尚北道(62.7%)、50代(49.7%)、60歳以上(51.4%)、自由韓国党支持層(92.5%)で多く表れた。

[選挙法・公捜処法案反対闘争の評価]
韓国党のフィリバスター・場外闘争、否定が肯定の2倍超え

 有権者10人のうち6人は、自由韓国党が公職選挙法改正案と検察改革法案処理に反対して行ったフィリバスター(無制限討論)と場外闘争を否定的に見ていることが分かった。

 ハンギョレの同世論調査で、自由韓国党のフィリバスターと場外闘争について、「否定的に見る」という回答が60.1%と表れた。「肯定的に見る」という回答は28.6%に止まった。

 年齢別には、40代(71.8%)と30代(70.2%)で否定評価が多かった。60代以上では肯定評価(42.6%)と否定評価(45.5%)が同じくらいに表れた。地域別に見ると、光州・全羅では否定評価(84.1%)が圧倒的に高かった。肯定評価は9.1%に過ぎなかった。大邱・慶尚北道では唯一、肯定評価(43.7%)が否定評価(36.9%)より高かった。支持政党別では否定評価は共に民主党支持者(87.4%)で、肯定的な評価は自由韓国党支持者(76.1%)で高く表れた。

 韓国党は、検察・警察捜査権調整法案に対してもフィリバスターを申請している状態だ。3日には光化門(クァンファムン)で大規模な場外集会も開く。

[21代国会で重点をおく課題]
「国会、検察など権力機関の改革を先導すべき」

 4月の総選挙を通じて構成される21代国会で重点をおく推進課題として、有権者たちは「検察など権力機関の改革」を最も多く選んだ。

 ハンギョレの同世論調査で、21代国会の重点課題として「検察など権力機関の改革」を挙げた回答者が22.6%で最も多かった。

 「対話と妥協の政治文化定着」(19.7%)、「不平等の緩和に向けた民生立法」(17.6%)という回答が順に後を継いだ。「成長と革新を妨げる規制廃止」(11.3%)、「権力構造を変える改憲」(10.6%)、「30~40代のリーダーシップ世代交代」(9%)という回答も出た。その他は1.7%、わからない・無回答は7.6%だった。

 年代によって優先順位が異なる点も注目すべき特徴だ。年齢が低いほど検察改革の重要性を挙げた回答者が多かった。20代は28.6%、30代は28.4%、40代は26.9%、50代は21.9%の回答者が「検察など権力機関の改革」を主要な重点課題として挙げた。チョ・グク前法務部長官に対する検察の無理な捜査が影響を与えたものとみられる。60歳以上は12.7%に止まった。

 一方、年齢が高いほど「対話と妥協の政治」に対する共感が高まった。60歳以上は29.4%、50代は20.9%、40代は18.6%の回答者が「対話と妥協の政治文化定着」を21代国会の重点課題に挙げた。一方、同じ回答を挙げたのは30代では8.9%、20代では14.4%だけだった。

イ・ワン、イ・ジュビン、イ・ジヘ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/922873.html韓国語原文入力:2020-01-02 11:29
訳C.M

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