本文に移動

韓国の与野党4党、GSOMIAの条件付き延長を肯定的に評価…正義党は「深く失望」

登録:2019-11-23 06:31 修正:2019-11-23 07:25
「条件付き延長」に対する韓国政界の反応 
共に民主党「原則ある外交の勝利」と強調 
自由韓国党「安定的な持続」を要求 
ファン自由韓国党代表、大統領府の要請にも「ハンスト続ける」 
カン・ギジョン大統領府政務首席(前列左から2番目)が今月22日午後、大統領府前の噴水台広場で、ハンスト中の自由韓国党のファン・ギョアン代表を訪れ、GSOMIAの効力停止の延期に関し説明している=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 22日、韓国政府が韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了を条件付きで猶予することを決定したことについて、韓国の与野党は概ね肯定的に評価した。与党の共に民主党は「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が展開した原則のある外交の勝利」だと強調し、保守野党は「GSOMIAは安定的に継続すべき」だとし、政府が引き続き努力することを求めた。

 ムン・ヒサン国会議長は同日、「峠を越して幸いだ。国会でも外交・安保問題だけは与野党が膝を突き合わせて積極的に協力していくことを期待する」と述べた。イ・ヘシク共に民主党スポークスマンはブリーフィングで、「日本の前向きな態度変化を受け入れた政府の決断を歓迎する」とし、「政府の措置は安保不安を解消し、韓米同盟の強化に肯定的な役割を果たすだろう」と評価した。そして、「外交と安保問題においては与野党は同じ立場にある。野党は安保不安を刺激して不必要な国論分裂を引き起こすことなく、国益を優先に考え、党利党略を超えて協力しなければならない」と付け加えた。

 キム・ミョンヨン自由韓国党首席スポークスマンは「大韓民国の安保と国民の安全を破局に追い込むところだったGSOMIAの破棄が撤回されて幸いだ」としながらも、「大統領府のGSOMIAの破棄決定以降の3カ月間、大韓民国は深刻な国論分裂はもとより、安保の根幹である韓米同盟が動揺する危機に瀕した」と指摘した。今月20日から大統領府の噴水前でハンストを行っているファン・ギョアン自由韓国党代表は同日、GSOMIA終了の猶予決定にも関わらず、ファストトラック(迅速処理対象案件)に上がった高位公職者犯罪捜査処設置法(公捜処法)と選挙法改正案の処理を防ぐため、ハンストを続ける意向を示した。GSOMIAの終了を猶予するという政府の発表前に、ファン代表を訪れたカン・ギジョン大統領府政務首席が「ハンストをやめてほしい」と繰り返し要請したが、ファン代表側は「峠を一つを超えただけだ。公捜処法、連動型の比例代表制阻止に向け、ハンストを続ける」と述べた。

 正しい未来党のオ・シンファン院内代表は立場文を発表し、「最悪の破局は避けたという点で、政府の決定を尊重し、歓迎する」と述べた。民主平和党と代案新党は「政府が堂々と交渉に臨み、実質的な韓日対立の解消に成果を出さなければならない」(パク・ジュヒョン民主平和党首席スポークスマン)、「日本はホワイト国(グループA)の原状回復など、後続措置を進めなければならない」(チェ・ギョンファン代案新党首席スポークスマン)と述べ、政府に向けて日本との完全な関係回復を求めた。ただし、ユ・サンジン正義党スポークスマンは、「政府が(GSOMIA問題で)頭を悩ましていたことは理解できるが、政策の信頼性と一貫性が損なわれた点には深く失望せざるを得ない」と批判した。

キム・ミナ、ソ・ヨンジ、チャン・ナレ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/918163.html韓国語原文入力:2019-11-23 02:33
訳H.J

関連記事