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正しい未来党非主流派「韓国党と統合はない」…ファン・ギョアンの保守統合は“難航”

登録:2019-11-11 09:30 修正:2019-11-11 12:03
アン・チョルス系のクォン・ウンヒ議員、「新党創設」強調 
「保守再建の努力は新党を中心に」 
 
ユ・スンミン系のユ・ウィドン議員は慎重な返答 
「原則を共感できる時には議論」可能性を開く 
 
韓国党、統合団長にウォン・ユチョル議員を内定 
正しい未来の党の反感強く、“障害”に
正しい未来党の非主流派の会「変化と革新のための非常行動」新党推進企画団の共同団長を務めるユ・ウィドン(一番右)、クォン・ウンヒ議員が今月10日昼、ソウル汝矣島のある食堂で記者団と懇談会を行なっている=カン・チャングァン先任記者//ハンギョレ新聞社

 正しい未来党の非主流派の会「変化と革新のための非常行動」(変革)は10日、「自由韓国党との統合はない」と明らかにした。統合よりは新党結成が先だという理由だ。保守統合の「順位1番」だった正しい未来党の非主流派の好反応を得ることに失敗し、ファン・ギョアン自由韓国党代表の保守統合論は最初から難関に突き当たった。

 「変革」の新党推進企画団長のクォン・ウンヒ、ユ・ウィドン議員は、この日記者団と行なった昼食懇談会で「ユ・スンミン変革代表は改革保守の道を志向し、こつこつと行っている。ユ・スンミン代表の改革保守の道における保守を再建する努力は、今後新党を中心に行われることになるだろう」とし、「自由韓国党との統合はない」と強調した。両議員は「アン・チョルス元代表の第3地帯の道、合理的中道に向けた道も、やはり今後新党を中心に行われることになるものと期待される」と付け加えた。アイデンティティの異なる韓国党との統合よりも、中道・改革保守派の有権者層を狙った新党創設を通じて独自の生存を模索するという意味だ。

 「ユ・スンミン変革代表が韓国党と保守統合に関する議論を始める」と言ったのではないかという質問に、アン・チョルス系のクォン・ウンヒ議員は「韓国党はユ代表が考えている保守統合の道と保守再建の道において統合するパートナーではない」と線引きした。韓国党が看板を交代する場合、連帯や統合が可能かという質問にも「韓国党がそうできる状況だとは思われない」と述べた。

 しかし、ユ・スンミン系のユ・ウィドン議員の言葉は多少違った。彼は「(韓国党が)準備ができていない状態で対話だけのための対話はあまり有益でないと思う。我々は我々の行く道があり、その道をずっと行かなければならないのに、真実さのない対話に進む道を行くわけにはいかないではないか」と答えた。韓国党がユ・スンミン代表が提示した統合の3大原則を受け入れる準備ができれば、統合の議論に乗り出す可能性があるという意味に読み取れる。ユ代表が提示した3大原則は、「弾劾の川を渡ろう」「改革保守に進もう」「古い家を壊し新しい家を建てよう」に要約される。

 韓国党が同日、党内の保守統合機構である保守大統合推進団(仮称)団長に5回当選議員のウォン・ユチョル議員を内定したことも、「変革」が統合よりは新党創設に傾くようになった背景に挙げられる。特にユ・スンミン系では、統合議論のメッセンジャーとして挙げられたウォン議員に対する反感が強い。2015年2月、ユ代表と院内代表-政策委議長のランニングメイトとしてともに立候補して当選したウォン議員は、当時、朴槿恵(パク・クネ)大統領と対立していたユ代表が辞任すると、院内代表職を候補争いなしに渡され、その後チョ・ウォンジン議員を院内首席副代表に起用して「親朴(槿恵)系の後押し」をリードしたという批判を受けた。ユ・スンミン系のある議員は「ファン・ギョアン代表の統合提案は表面だけの行動としか見えない。真摯さがあるなら水面下で何かつくるべきだったが、ウォン議員を公開して打ち出したことから筋道に合わない」と指摘した。

 ウォン議員はこの日、ハンギョレとの通話で「私が国会や党に長くいただけに統合の対象とする政党の議員たちとの縁もあるため、彼らと意思疎通をはかり統合を実現させてほしいという趣旨だと理解した。早ければ今週内に機関を発足させる計画」だと述べた。

チャン・ナレ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/916492.html韓国語原文入力:2019-11-11 02:01
訳C.M

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