本文に移動

“50年無労組”サムスン電子に韓国労総傘下の労組設立

登録:2019-11-01 20:25 修正:2019-11-02 07:11
早ければ今月中に創立総会開き公式スタート
グラフィック//ハンギョレ新聞社

 50年間“無労組経営”を続けてきたサムスン電子に、早ければ今月中にも韓国労総所属の労働組合が設立されると見られる。サムスン電子には、昨年から小規模の企業別労組3組合ができたが、全国単位の上級団体を置く労組が設立されるのは今回が初めてだ。

 1日、韓国労総の説明を総合すれば、韓国労総傘下の全国金属労働組合連盟(金属労連)は今月16日に開かれる韓国労総全国労働者大会前後にサムスン電子労組の創立総会を開く予定だ。

 キム・マンジェ金属労連委員長はこの日、ハンギョレとの通話で「今年初めからサムスン電子労組の設立を企画し組織化を推進してきた」として「16日以前に創立総会と記者会見を経て、全国労働者大会の時にサムスン電子労組のスタートを公式化する計画」と話した。金属労連は30日、サムスン電子華城事業場に続き、この日器興(キフン)工場で公式的な労組加入宣伝戦を行った。金属労連は現在、全国のサムスン電子事業場に勤める全職種を対象に組合員を募集中だ。加入人員と関連して、金属労連関係者は「現段階では明らかにできない。以後公開しても、対外的に活動する意志のある組合員数だけを公開するだろう」と明らかにした。

 新たにスタートする労組は、事実上活動がなかった既存の社内労組と比較して、上級団体に共に所属した他企業と連帯する可能性が開かれたという点で、サムスンの“無労組経営”方針に変化を起こせるかに関心が集まっている。金属労連側は「LG電子、SKハイニックスなど、韓国屈指の電子企業がすべて金属労連に所属しただけに、新しい労組に業種の特性に合った支援と情報を提供できると考える」と伝えた。しかし、かつてサムスンエバーランド労組の設立を阻むために、グループ次元の“労組瓦解工作”を行った前例があり、新しい労組が成功裏に無事に定着できるか、その成り行きが注目される。

ソン・ダムン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/915470.html韓国語原文入力:2019-11-01 19:38
訳J.S

関連記事