ヤン・スンテ最高裁長官時代、裁判所事務総局が強制徴用再上告事件に訴訟指揮をするかのように関与したというキム&チャン法律事務所所属弁護士の法廷証言が出た。
18日、ソウル中央地裁刑事35部(パク・ナムチョン裁判長)の審理で開かれたヤン・スンテ前最高裁長官(71)、パク・ビョンデ(62、元裁判所事務総長・前最高裁判事)、コ・ヨンハン(64、同)の裁判に、強制徴用再上告事件で日本企業を代理したキム&チャン法律事務所所属のハン・サンホ弁護士(69)が証人として出廷した。ハン弁護士は、「強制動員の再上告事件を担当した時、キム&チャンの立場からも外交部の意見書の提出を推進する必要があったのではないか」というヤン前長官側の質問に対し、「推進したのではない。裁判所(事務総局)の『訴訟指揮』を受け、我々が協力することにした」と述べた。あたかも裁判部が訴訟指揮をするかのように、当時の裁判所事務総局が強制徴用再上告事件を主導したという意味だ。
これに先立つ検察捜査で、当時の裁判所事務総局が強制徴用再上告事件を全員合議体に回付するため、外交部に意見書提出を求め、2015年5月にイム・ジョンホン裁判所事務総局企画調整室長がハン弁護士に電話して「強制徴用再上告事件を全員合議体で判断することにした」と伝えた事実が明らかになっている。
ハン弁護士は、「強制徴用再上告事件の全員合議体への回付は、ヤン・スンテ最高裁長官の意思だと考えた根拠は何か」というパク・ビョンデ元事務総長側の質問に対し、「(当時のイム・ジョンホン)企画調整室長が『全員合議体へ回付予定』と言っているのが奇妙だった。上の方の許可なく、基調室長がそのような話はできないと考えた」と答えた。ハン弁護士は「検察の捜査フレームに協力してやったのか」というパク元事務総長側の質問に対し、「私がしたわけでもなく、(イム・ジョンホン室長の電話を)受けたのです。そのために私がここに出てきているんです。私が何のために嘘をつく必要があると言うんですか」と声を荒げる場面もあった。