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トランプ大統領より先に訪韓したビーガン代表、韓国と非核化の議題を調整

登録:2019-06-28 06:35 修正:2019-06-28 08:08
28日、朝鮮半島平和交渉本部長と統一部長官と協議予定 
ユジンベル財団とも懇談会開き  
対北朝鮮人道支援の現況を点検
対北朝鮮実務交渉を総括するスティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表が今月27日午後、仁川国際空港を通じて入国している//ハンギョレ新聞社

 米国の対北朝鮮実務交渉を率いてきたスティーブン・ビーガン国務省北朝鮮政策特別代表が27日午後、3泊4日の日程で訪韓した。日本の大阪で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議(28~29日)の直後に訪韓するドナルド・トランプ米大統領よりも二日先に到着した。

 ビーガン特別代表は28日午前、韓国側のカウンターパートのイ・ドフン外交部朝鮮半島平和交渉本部長と北朝鮮の核問題の解決に向けた韓米主席代表協議を開き、30日の韓米首脳会談で両首脳が話し合う朝鮮半島非核化関連の議題を調整する。外交部当局者は27日、記者団に「協議で、朝米対話の再開など朝鮮半島平和プロセスの実質的進展に向けた両国間の協力案について、踏み込んだ協議を行う予定」だと明らかにした。

 ビーガン特別代表は28日午後には、キム・ヨンチョル統一部長官とも会談し、南北関係と韓国政府の対北朝鮮人道支援事業の現況を共有するものとみられる。チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長やキム・ヒョンジョン安保室2次長が文在寅(ムン・ジェイン)大統領に随行して不在中であるため、大統領府は訪問しないという。

 代わりに、ビーガン特別代表は28日午後、ユジンベル財団など対北朝鮮人道支援団体側との懇談会を行う予定だという。ある消息筋は、「今回の懇談会は、ビーガン特別代表の要請による日程だと聞いている」と伝えた。最近、両首脳の“親書外交”で2月以降膠着に陥っていた朝米交渉の再開に対する期待が高まる中、ビーガン特別代表が対北朝鮮人道支援に“関心”を示したことで、注目を集めている。ユジンベル財団は1995年、北朝鮮住民の食糧支援事業からスタートし、1997年からは北朝鮮内の結核退治のための医療支援活動を展開してきた団体だ。

 ビーガン特別代表の今回の訪韓を控え、最も注目が集まった北朝鮮側との接触は、実現しない見通しだ。複数の政府当局者は27日、「ビーガン代表が北朝鮮側と接触する可能性は非常に低い」と話した。

 一方、李洛淵(イ・ナギョン)首相は27日午後、ソウル中区(チュング)のロッテホテルで開かれた「2019朝鮮半島平和シンポジウム」で、「ドナルド・トランプ大統領が非武装地帯(DMZ)の某所で、北朝鮮に対するある種のメッセージを送る予定だと聞いている」と述べた。

キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/899658.html韓国語原文入力:2019-06-27 21:30
訳H.J

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