北朝鮮が中国の習近平国家主席の平壌(ピョンヤン)訪問が終了した翌日の22日、1時間10分の記録映画を作って放送した。映画には北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が1泊2日間、就寝時間を除いた大半の時間を習主席に同行し、礼遇した事実がそのまま盛り込まれた。
北朝鮮の「朝鮮中央テレビ」は、習主席の訪朝内容を時間順に取り上げた「社会主義一筋で変わりない不敗の朝中親善」というタイトルの記録映画を、22日午後に公開した。習主席は金正恩委員長との会談に向けて、20~21日に1泊2日で平壌を訪問したが、訪朝日程が終わった翌日、北朝鮮当局が記録映画を製作し、一般住民たちも視聴できるテレビで放送して公開したという点で注目を集めている。朝中国交樹立70周年を迎え、両国の友好親善関係を対内外に誇示するためと見られる。
同記録映画には、習主席が20日昼、平壌の順安(スナン)国際空港に到着して金委員長に会った瞬間から翌日帰国するまで、平壌で過ごした1泊2日が詳細に描かれている。「朝鮮中央テレビ」は記録映画で、「1年余りの期間で5回目の対面が実現した」ことを強調した。映画には、習主席の専用機が順安空港に到着し、習主席が出迎えた北朝鮮の幹部15人と握手する場面がノーカットで盛り込まれた。20~21日、「朝鮮中央テレビ」や中国のCCTVが報道した内容よりさらに詳しく両首脳の対面を取り上げたわけだ。
この日「朝鮮中央テレビ」が公開した記録映画には、金委員長夫妻が習主席夫妻を宿泊先の錦繍山(クムスサン)迎賓館の外賓客室に直接案内する様子も描かれている。映像によると、金委員長は初日、習主席とマスゲームと芸術公演「不敗の社会主義」を観覧した後、夜にもかかわらず先に錦繍山迎賓館に到着して習主席を案内しており、翌日、朝中友誼塔を訪れた後も直接錦繍山迎賓館を訪れ、共に庭園を散歩した。1泊2日の間3回も習主席の宿泊先を訪れるなど、特別に礼遇したのだ。「朝鮮中央テレビ」はこれについて「少しの隔たりもない(朝中両指導者の)同志的友愛」だと意味づけた。
北朝鮮は昨年6月19~20日の金委員長の3回目の訪中当時も、翌21日に40分あまりの記録映画を放送しており、今年1月7~10日の4回目の訪中の際も、日程が終了した翌日に48分間の記録映画を放送した。今年4月24~27日に開かれた朝ロ首脳会談の際もまた、翌日の28日に55分間の記録映画を放送した。
2018年6月12日、シンガポールで開かれた1回目の朝米首脳会談の際は、会談終了から2日後の14日、「朝米関係の歴史を開拓した世紀的対面」というタイトルで40分の記録映画を、2月28~29日、ベトナムで開かれた2回目の朝米首脳会談の後には、6日後に「金正恩同志がベトナム社会主義共和国を公式親善訪問された」いうタイトルで1時間15分の記録映画を放送した。昨年4・27南北首脳会談の時は、3日後に40分の映画を、9月18~20日に行われた平壌首脳会談の際は、2日後に1時間10分の映画を放送した。