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大統領府、韓米首脳の電話会談内容を漏洩したカン議員に厳しく対応する方針

登録:2019-05-24 06:37 修正:2019-05-24 08:08
「韓米首脳の通話内容を漏洩した事件」  
大統領府「カン議員、機密収集・探知活動」  
 
自由韓国党のユン外通委委員長も  
「国益を害することは決してあってはならない」と批判
9日に文在寅大統領とドナルド・トランプ米大統領の電話会談内容を公開したカン・ヒョサン自由韓国党議員が、23日午前、国会院内代表室で開かれた大統領府特別監察班の真相調査団会議に出席し、目のあたりを掻いている//ハンギョレ新聞社

 自由韓国党のカン・ヒョサン議員が、3級機密である韓米首脳の通話内容を高校の後輩である外交官から受け取り公開したことと関連し、大統領府が厳しく対応する方針を明らかにした。自由韓国党は、カン議員が「公益のための情報提供」を受け、大統領府の「屈従外交」を暴露したとしたが、自由韓国党内部でもこうした対応が不適切だという声があがっている。

 大統領府関係者は23日、「対外公開が不可能な機密に分類される韓米首脳の電話会談内容が流出されたことを確認し、流出した本人もこれを認めた」とし、「当該外交部職員の人事措置とともに、外交部が近いうちに監察結果を発表する予定」だと話した。大統領府と外交部は、9日にカン・ヒョサン議員が記者会見を開き「7日の電話会談で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がドナルド・トランプ米大統領に5月下旬の日本訪問直後、少しでも韓国に立ち寄ってほしいと述べた」と主張した後、監察を行った。この過程で政府は、カン議員の高校の後輩である駐米韓国大使館の外交官A氏がボイストークを利用して通話内容を流出したことが分かった。彼は朴槿恵(パク・クネ)政権時代、大統領府国政企画首席室の行政官を務めた。政府はA氏が、3月にチョン・ウィヨン国家安保室長がジョン・ボルトン米国家安保補佐官との会談を打診した事実など、外交機密をさらに2回流出したと見ている。

 大統領府高官は「(刑法第113条は)外交上国家機密を漏洩した者やこれを目的に機密を探知・収集した者は、5年以下の懲役または1千万ウォン以下の罰金に処するよう定めている」とし、「特に、カン議員がA氏に首脳間の通話内容を教えてほしいと頼んだことは、収集・探知活動に該当する」と話した。また「外交部がカン議員とA氏を告発し、捜査依頼の手順を踏むことになるだろう」とし、「大統領府も今回は(事実が)明らかになっただけに、厳しく対処すべきという雰囲気だ」と述べた。非核化交渉のヤマ場において、重要な韓米首脳の電話会談内容を外交官が流出し、これを韓国党と保守メディアが政争の道具として活用する行動を、この機に根絶するということだ。

 カン議員はこの日、自由韓国党真相調査団会議に出席し、「国民の知る権利を確保するため」だと主張した。ナ・ギョンウォン院内代表は「屈辱外交の実体を明らかにする公益的性格が強い」と主張した。しかし、国会外交統一委員会委員長のユン・サンヒョン韓国党議員はフェイスブックに「党派的利益のために国益を害することをしてはならない」とし、「韓米首脳の電話会談と関連した外交機密漏洩事態を、国会外交統一委員長として深刻に憂慮している」と書き込んだ。

ソン・ヨンチョル、チョン・ユギョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/895147.html韓国語原文入力:2019-05-23 23:31
訳H.J

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