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[社説]5・18記念式への出席の前にファン・ギョアン韓国党代表がすべきこと

登録:2019-05-14 06:51 修正:2019-05-14 09:18
ファン・ギョアン自由韓国党代表が3日、光州広域市の松亭駅広場で集会を終えた後、市民たちの強い抗議を受けて駅に移動している//ハンギョレ新聞社

 今月18日は、5・18光州(クァンジュ)民主化運動39周年だ。文在寅(ムン・ジェイン)政府発足後3回目の5・18記念日だが、依然として心の片側が重い。5・18の真実を明らかにし、苦痛を癒すことにあまり進捗がないからだ。むしろ「5・18は暴動」などの妄言が横行するほど現実が後退している感じさえする。政界は5・18の苦痛を放置して傷を深める行為をやめなければならない。遅くなったとはいえ真実を明々白々にすることを急がなければならない。

 5・18の苦痛を治癒することは、誰よりも自由韓国党が先頭に立たなければならない。この1年余り、自由韓国党の誠意のなさで5・18と関連する懸案は頓挫したり退行した。5・18真相究明調査委員会の構成問題が代表的だ。昨年9月、ようやく5・18真相究明法が制定され施行されたが、自由韓国党の非協力でこの8カ月間5・18真相究明調査委員会が設置できていない。自由韓国党の内部でしばらく調査委員の推薦をめぐり議論をまとめられずにいたかと思えば、いざ推薦した人物も法的資格の問題に巻き込まれた。

 5・18当時、在韓米軍の情報要員だったキム・ヨンジャン氏は13日、記者会見を開き、全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が1980年5月21日の戒厳軍の発砲の直前に光州にきて「射殺命令」を下したと話した。この日、光州地裁では全斗煥氏の死者名誉棄損疑惑の裁判が開かれた。様々な疑問が提起されているだけに、一日も早く5・18真相究明調査委員会を構成しなければならない。

 イ・ジョンミョン、キム・スンレ、キム・ジンテ議員の「5・18妄言」の懲戒も、いつになることやらわからない。自由韓国党倫理委員会は「5・18は暴動」と主張したイ・ジョンミョン議員の除名を2月に議決したが、これを確定するための議員総会は開かれていない。この3人の議員に対する国会倫理委員会レベルでの懲戒が推進されているが、ここでも倫理審査諮問委員会の構成問題にぶつかり、一歩も進めずにいる。

 このような状況で、ファン・ギョアン自由韓国党代表が光州で開かれる5・18記念式に出席するという。5・18と関連する懸案が自由韓国党の“妨害”で行き詰まっている状況で、どうやって光州を訪れるというのか、理解しがたい。3日、ファン代表が光州を向こう見ずに訪れ、水をあびせかけられる目に遭ったのは、光州の“怒り”を理解せず自分の政治だけをしようとすることに対する反発だった。ファン代表が本心から“光州”をいだこうとするならば、訪問に先立ち5・18真相究明調査委と「妄言懲戒」の解決へ扉を開かなければならない。その道が過去の傷痕から和合へと進む第一歩だ。ファン代表と自由韓国党の決断を求める。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/893721.html韓国語原文入力:2019-05-13 19:34
訳M.C

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