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金委員長、平壌に帰還…労働新聞「列車の大長征」大々的に報道

登録:2019-03-06 06:42 修正:2019-03-06 07:38
10泊11日の長旅終えて到着 
労働新聞「不眠不休の活動」 
「献身する指導者」のイメージを強調 
朝米首脳会談は「成果的」と言及
金正恩国務委員長が5日未明、平壌駅に到着し、出迎えた高官らと握手している/聯合ニュース

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が10泊11日の「列車の大長征」を終え、5日に平壌(ピョンヤン)に帰還した。金委員長は「2万里の遠い道のりを行き来し、第2回朝米首脳会談と南(ベトナム)社会主義共和国に対する訪問を成果的に終えてお帰りになった」と、「労働新聞」が1面で報道した。同紙は、金委員長の10泊11日の日程が「祖国の限りなき繁栄と我が人民の平和で幸せな暮らしと未来」のための「不眠不休の対外活動」だと強調した。金委員長が平壌駅に出迎えた歓迎の人出に笑顔で手を上げている姿など、4枚の写真も一緒に掲載した。

「労働新聞」5日付1面/聯合ニュース

 「労働新聞」は金委員長の専用列車が「5日未明3時」に平壌駅構内に入ったと報じた。2月23日午後4時30分、平壌駅を発ってから226時間30分ぶりの帰還だ。同紙は、金委員長の列車の大長征のキーワードとして、「愛国」(「祖国の富強繁栄」)、「愛民」(「人民の平和で幸せな暮らし」)、「献身」(「不眠不休の精力的な対外活動」)、「未来」を提示した。金委員長が「祖国と人民の未来」のために献身しているという宣伝メッセージだ。金委員長のハノイ行きを「愛国愛民、愛国献身の大長征」と呼んだパク・テソン労働党中央委副委員長の文(「労働新聞」2月25日付)と相通じるものがある。金委員長が往復10時間で十分な航空便を退け、敢えて11日に列車を選んだ主な理由が、「休まず献身する指導者」のイメージを浮き彫りにするためだったことをうかがわせる。列車の大長征は、金正日(キム・ジョンイル)総書記のシベリア横断2万キロ強行軍(2001年7月26日~8月18日のロシア訪問)を含め、「首領の献身」の象徴となってきた。

金正恩国務委員長が今月5日未明、平壌駅に到着し、朝鮮人民軍名誉衛兵隊長の出迎え報告を受け、敬礼している/聯合ニュース

 金委員長の中国内陸の貫通・往復には、中国指導部の全面的な協力・支援が欠かせないことから、「一つの参謀部」を標ぼうする朝中関係を強調するためのパフォーマンスともいえる。ク・ガブ北韓大学院大学教授は「北朝鮮流のバランス外交」の試みだと分析した。

 金委員長はベトナムと中国で産業視察を行わなかった。ハノイでの朝米首脳会談の合意が見送られたことと無関係ではないと見られている。ただし、金委員長は1日、ベトナムのグエン・フー・チョン国家主席との会談で、「経済や科学技術、国防など、あらゆる分野で新しい段階に発展させていこう」と提案した。同提案には、ベトナムの改革開放政策である「ドイモイ」を北朝鮮の「経済集中」路線の具現の参考にするという意味が込められている。

 「労働新聞」は、朝米首脳会談を朝越首脳会談と結び付けて、「成果的」と評価するにとどまった。会談前、金委員長のハノイ行きを「歴史的事変」としたパク・テソン副委員長の文とかなりの温度差がある。「労働新聞」は1日付に掲載した「第2回全国党初級宣伝・一軍大会」に関する論説で、「敵対勢力の制裁策動を事業の低迷・不振を正当化する万能の処方とするのは卑怯な敗北主義、投降主義」だと指摘した。そして「自力更生の大進軍」を呼び掛けた。当面は国連・米国の制裁が解除されないという見通しに基づく内部結束の強化・督励とみられる。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/884671.html韓国語原文入力:2019-03-05 20:39
訳H.J

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