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ポンペオ長官「平壌に数週間以内に交渉チームを送りたい」

登録:2019-03-05 22:55 修正:2019-03-06 07:01
積極的非核化交渉再開の意志を表明 
「平壌」と場所まで提示し意欲示す 
「核兵器のルビコン川を渡れば明るい未来」 
「金委員長は戦略的決断を下さなければならない」 
「米国企業の役割を果すだろう」…“北朝鮮機会論”
マイク・ポンペオ米国務長官が4日、アイオワ州のジョンストン高校で「米国の未来の農夫」という団体のメンバーと生徒を相手に演説している=ジョンストン/AP聯合ニュース

 マイク・ポンペオ米国務長官が「数週間以内に平壌に交渉チームを送りたい」と明らかにした。先月28日、ベトナムのハノイで行われた2回目の朝米首脳会談で合意が失敗に終わった後にも対話継続の意志を明らかにした米国が、積極的に交渉再開の意志を北朝鮮に打診したのだ。

 ポンペオ長官は4日(現地時間)、アイオワ州で農民団体を対象にした演説で「まだ(北朝鮮と)約束したことではないが、(交渉のテーブルに)復帰して数週間以内(in the next couple of weeks)に平壌にチームを送りたい」と話したとロイター通信が報道した。彼はまた「私は(北朝鮮と)利害を共有する地点を見つけるための努力を続けている」と明らかにした。

 ポンペオ長官は「核兵器なしでは北朝鮮と北朝鮮の政権が崩れ、核兵器の保有だけが唯一の安全保障の道という歴史的戦略を取っている35歳の金正恩(キム・ジョンウン)委員長を説得するために、米国は根本的な提案をした」と明らかにした。引き続き「あなたの目標が明日だけを大切にしたものであれば構わない。だが、目標が2年、5年、10年、25年に関することならば、核兵器はあなた方の国にとって危険なものであり、そのような形で国を運営することは10年、20年、30年にわたって持続可能でないと話した」と述べた。そして「金委員長には戦略的決断が必要だ」と話した。

 ポンペオ長官はまた「北朝鮮は、2500万の人口と途方もない成長潜在力を持っている」として「核兵器というルビコン川を渡れば、北朝鮮の国民のための明るい未来を作ることができる」と話した。また「2500万人のために米国の企業ができる途方もない機会が確実にある」とし、トランプ大統領が朝米首脳会談を控えて主張してきた「北朝鮮機会論」を繰り返し説明した。

 ポンペオ長官の発言は、まず対話の再開に積極的に取り組むという意向を明らかにした。彼は朝米首脳会談の合意見送りの直後、ドナルド・トランプ大統領と共にした記者会見で、北朝鮮とは数週間以内に再び接触したいと明らかにした。ベトナムを発つ飛行機の中では、記者たちに「時間がかなりかかるだろう」と話した。今回は、交渉再開の場所に平壌を提示し、一層積極的な姿勢を見せた。交渉再開の時点と場所をある程度公式に提示しただけに、これに対する北朝鮮の反応が注目される。

 ポンペオ長官の話は、核プログラム全体を放棄するよう改めて強調したようでもある。ハノイ首脳会談の時、北朝鮮は寧辺(ヨンビョン)核施設の廃棄の見返りに相当な制裁緩和を要求した反面、米国は「寧辺プラスアルファ」が前提にならなければ制裁を解けないとして対抗した。ポンペオ長官の発言は、今回の会談とその失敗の過程で高めた要求レベルを維持することの表明ともとれる。

 一方、ホワイトハウスは、トランプ大統領がこの日ツイッターを通じて「(韓米)軍事演習は金正恩との会談で全く議論にさえならなかった」と明らかにした。前日「数億ドル節約」と「北朝鮮との緊張緩和」を大規模韓米合同演習の中止理由に挙げた彼は、再び「きわめて多額の費用」を合同演習中止の理由として挙げた。

イ・ボニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/884610.html韓国語原文入力:2019-03-05 20:40
訳J.S

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