韓米の国防当局が「キーリゾルブ演習」と「トクスリ訓練」の終了を決めた中で、キーリゾルブに代えるために用意した新たな指揮所演習「同盟」が4日に始まった。12日まで進行されるこの演習は、今年初の合同演習という意味で「19-1同盟」と命名された。
コンピューター・シミュレーションで進める同盟演習には、韓国側から国防部と合同参謀、陸・海・空軍作戦司令部が、米国側からは連合司令部と在韓米軍司令部、太平洋司令部が参加する。キーリゾルブ時より練習期間が短縮され、シナリオも反撃演習を省略するなど全般的に規模が縮小された。
演習に参加する米軍の規模は公開されなかった。在韓米軍兵力が主に参加し、海外で増員された米軍兵力は多くないという。韓国軍関係者は「演習は予想可能で多様な脅威を想定し、全方向的に軍事対備態勢を維持する目的で施行される」としながら「演習の規模は連合防衛態勢の維持と現在の安保状況を考慮し、韓米の協議で決めた」と話した。
国防部は、韓米合同演習を調整しても連合防衛態勢には問題ないと明らかにした。チェ・ヒョンス報道官はこの日の定例ブリーフィングで、キーリゾルブに代わる同盟演習の期間が短縮されたという指摘に対して「その時間に私たちが実施する訓練や演習は全く異常なく進行されるので、実質的な目標を達成する上で問題がない」と明らかにした。彼はトクスリ訓練を終了し、合同演習を大隊級を中心に通年実施する方案に対しても「新たに調整された機動訓練の方式を通じても、実質的に連合防衛態勢を維持する上で全く問題がない」と強調した。
トクスリ訓練の終了により、連隊級以上の訓練は韓米がそれぞれ実施すると発表された。これに伴い、毎年4月初めに韓米連合軍の上陸能力練磨のために実施してきた“双龍訓練”も、今年は米軍兵力と装備が参加しない韓国軍の単独訓練として進行されると見られる。軍関係者は「連隊級以上の単独訓練過程で、合同演習が必要と判断されれば戦術討議や作戦概念予行演習などで補完できるだろう」と話した。
8月に実施される予定の韓米合同演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」にも変化が予想される。政府は、非常訓練である「乙支演習」と韓国軍指揮所演習「太極演習」をまとめて「太極乙支演習」として実施する方案を用意している。韓米連合指揮所演習の「フリーダム・ガーディアン」は、キーリゾルブ同様に終了し、別の名前に変える方案を検討しているという。