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日本軍「慰安婦」被害者、また死亡…生存者は24人に

登録:2019-01-28 21:44 修正:2019-01-29 08:01
正義記憶連帯代表「罪の意識・被害意識で一生苦しまれ」 
チン・ソンミ女性家族部長官 
「これ以上遅くなる前に一人一人を足繁く訪ねる」
昨年12月26日昼、ソウル市鍾路区の旧日本大使館前で、2018年最後の「日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜集会」が開かれ、参席者が被害者を追悼し日本政府の謝罪を要求するスローガンを叫んでいる=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 28日、日本軍性的奴隷制(慰安婦)被害者のLさんが死亡したと正義記憶連帯が明らかにした。享年93歳。

 ユン・ミヒャン正義記憶連帯代表はこの日、フェイスブックで「(Lさんは)昨年末から健康が大きく改善していたが、最近また悪化し、激しい苦痛に耐えられて今日午前に他界した」とし、「痛々しく苦しい記憶、孤独でつらい記憶をすべて忘れて、安らかに眠ってほしい」と明らかにした。ユン代表は「(Lさんは)17歳だった1942年頃、職場の紡織工場で仕事を終えたところ、その付近で軍用トラックから降りた軍人に同僚2人と共に拉致された。その後は日本に、日本からまた満州に連れて行かれ、おぞましい被害に遭われた」と伝えた。Lさんは、解放後に密輸船に乗り、かろうじて帰国した。ユン代表は「Lさんは、被害経験からくる罪の意識と被害意識で一生苦しんだ」として「訪ねるたびに、おばあさんの顔に刻まれた苦痛と孤独を見て悲しく胸が痛かった」とも述べた。

 チン・ソンミ女性家族部長官はこの日、Lさんの死去に哀悼の意を伝えた。チン長官は「前回おばあさんを訪ねた時、健康状態が良くないので一日も早く全快するよう心から願っていたが、これほど早くおばあさんを見送ることになり残念でならない」として「被害者一人ひとりをこれ以上遅くなる前に足繁く訪ねて、安らかな気持ちで元気に過ごせるよう支援することに最善を尽くす」と明らかにした。

 Lさんの死亡で、慰安婦被害者生存者は24人に減った。正義記憶連帯は、Lさんと遺族の意向により葬儀は非公開で進めると明らかにした。

パク・ダヘ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/women/880184.html韓国語原文入力:2019-01-28 19:37
訳J.S

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