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「上下の所得格差を31%まで縮める」政府が韓国版「持続可能な開発目標」を樹立

登録:2018-12-25 09:18 修正:2018-12-26 08:14
自殺率・男女賃金格差を半減へ 
エコカーも880万台まで拡大へ 
2030年までの具体的目標を提示

韓国は2002~2016年に経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち自殺率1位を記録している。2016年の韓国の自殺率は人口10万人当たり25.6人で、OECD加盟国の平均自殺率(12.1人)の2倍を上回る。政府はこうした現実を考慮し、「韓国版持続可能な開発目標」を策定し、10万人当たりの自殺率を2015年より半分以下に減らすという目標を立てた。

「公認短期・スコーレデザイナー過労自殺対策委員会」が4月17日午前、ソウル市江南区にあるエスティユニタス事務所の近くで自殺したCさんが度重なる残業と非人間的な勤務環境などでうつ病になったとし、会社側に謝罪を求めている=キム・ソングァン記者//ハンギョレ新聞社

 政府は2030年までに人口10万人当たりの自殺率を11%まで減らし、上下の階層間の所得格差も31%まで減らすなど、韓国版「持続可能開発目標」を具体的に提示した。

 環境部は24日、政府ソウル庁舎で開かれた閣議で、経済、社会、環境などの分野で韓国社会の持続可能性を確保するための「国家の持続可能な開発目標」(K-SDGs)を審議・確定したと明らかにした。2015年9月、国連はグローバルな持続可能性のために「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals、SDGs)を採択したが、韓国も韓国の実情に合う「国家の持続可能な開発目標」を樹立したものだ。

 韓国版持続可能な開発目標は「みんなを包容する持続可能な国家」というビジョンの下、誰もが人間らしく暮らせる包容社会の具現▽すべての世代が享受するきれいな環境の保全▽暮らしの質を向上させる経済成長▽人権保護と南北平和構築▽グローバル協力の5大戦略と17の目標、そして214の指標を最終的に盛り込んだ。

 環境部関係者は「具体的な目標値を設定したことに意義がある」と述べた。具体的には、社会分野での所得格差や自殺率削減のほかにも、男女の賃金格差も現在より半分に減らすことにした。男性に比べた女性の賃金の割合を2015年の65.9%から2030年には85.5%まで引き上げることにした。高齢者貧困率や人口1万人当たりの業務上の死亡事故率も、それぞれ46.5%から31%に、0.52人から0.22人まで減らすことにした。国公立幼稚園の利用率は、24%から44%まで増やす。環境分野では、昨年基準で主な絶滅危惧種の復元率(74.3%→90.0%)、干潟復元面積(0.2平方キロ→6.0平方キロ)、環境にやさしい農業の認証面積の割合(4.9%→10%)などを改善することにした。

 経済分野では、国内総生産(GDP)に比べた研究開発費の割合を2030年までに4.29%に高め、事業場廃棄物のリサイクル率も95.4%まで引き上げることにした。エコカーの普及台数も昨年の9万7000台から2030年までに880万台に増やすことが目標だ。

 今回確定した目標は、2年ごとに実施する国家持続可能性の診断の際の基準資料として活用される。

ヤン・ソンア記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/875614.html韓国語原文入力:2018-12-24 22:04
訳M.C

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