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大統領府「金正恩委員長の年内答礼訪問を期待…南北間で協議する」

登録:2018-11-01 23:40 修正:2018-11-02 10:34
大統領府高位関係者が記者団と問答 
「2回目の朝米首脳会談と関連ない」
大統領府全景=資料写真//ハンギョレ新聞社

 大統領府が1日、南北首脳が9月平壌共同宣言で合意した金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の年内答礼訪問の可能性を示唆した。

 大統領府の高位関係者はこの日、記者団と会い「(金委員長の訪南が)支障なく進行していると見る。南北間で継続的に協議していくだろう」と明らかにした。続けて答礼訪問の時期に関し「金委員長の答礼訪問の時期は開かれている。状況の進展により多少の変動はあるだろうが、早期の答礼訪問は確実だ」として「金委員長が年内に答礼訪問することを期待している」と話した。彼はまた、2回目の朝米首脳会談の時期との関連性を問われると「必ずしもそれ(朝米首脳会談)とつながるものとは思わない」と答えた。南北が2回目の朝米首脳会談に時期に束縛されることなく金委員長の年内ソウル答礼訪問を推進するという意味と見られる。

 この間、大統領府は「2回目の朝米首脳会談→南-北-米首脳による終戦宣言→金委員長の答礼訪問」を理想的な朝鮮半島平和プロセスと見ていた。非核化と体制の安全保証をめぐり綱引きしてきた朝米間の交渉に進展があってこそ、南北首脳間の対話の幅も広がりうるからだ。

 2回目の朝米首脳会談が年を越す可能性が大きくなり、終戦宣言と金委員長の答礼訪問の時期も連鎖的に延期されるという観測が提起されてきたが、大統領府が乗り出し「独自の答礼訪問」の可能性に言及して出た。朝米会談などと関連しない金正恩委員長の答礼訪問は、金委員長の強力な「非核化意志」および自信を対内外に表明するイベントになるという解釈が出ている。また、9月平壌共同宣言で南北首脳が合意した事案を守ることで、南北関係の発展もさらに進展させるという意志表示にもなる。

 この関係者はまた、訪韓したビーガン米国務省対北朝鮮特別代表が、最近二日連続で韓国政府の外交・統一高位要人に会い、南北関係の進展のスピード調節を注文したのかという質問に「そうは思わない」として「朝鮮半島非核化を早期に達成するための韓米両国間の共助方案を協議するためのもの」と説明した。

キム・ボヒョプ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/polibar/868494.html韓国語原文入力:2018-11-01 20:55
訳J.S

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