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文大統領「金委員長が望むなら漢拏山を見物させてあげたい」

登録:2018-10-29 06:16 修正:2018-10-29 07:15
大統領府記者団約140人と北岳山ハイキング後の昼食会で 
「訪朝の際に歓待受けたので答礼訪問の際どこへ行くべきか悩んでいる 
平和プロセスの機会を生かせるため朝米と努力する」
文在寅大統領が今月28日午前、大統領府担当記者団と共に、大統領府付近の北岳山を登る途中、しばらく歓談している=キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、「『白頭(ペクトゥ)から漢拏(ハンラ)まで』という言葉もあるように、(北朝鮮の金正恩国務委員長がソウルを訪問した際)望むなら、漢拏山を見物させることもあり得る」と述べた。

 文大統領は同日午前、大統領府担当記者団と大統領府裏の北岳山(プクアクサン)を登っている際、金正恩(キム・ジョンウン)委員長の答礼訪問に関する質問に対し、このように答えた。文大統領は「以前、私が(北朝鮮に)行った時、とても温かい歓迎を受けたため、実際に金正恩委員長が答礼訪問した際、どこへ行けばいいか悩んでいる」とし、「まだ日程が具体化しておらず、計画を立てているわけではない。訪韓日程が決まったら、(金委員長が)どれだけの時間を使えるか分からないため、それに合わせて決めなければならない」と付け加えた。

 文大統領は、約2カ月後に新年を迎える状況で、国政課題のうちどこに焦点を置きたいかという質問に対し、朝鮮半島平和プロセスと経済分野を挙げた。「一般家庭なら、今月家の修理を終わらせてから来月には冬に備えるということもできるが、国政は同時多発的に開始されるではないか」と問い返し、「外交的にも、経済面でも課題が多い。そのため、その質問にはこれといった答えがなかなか見つからないが、とにかく今進めている平和プロセスが失敗しないよう、チャンスを生かせるよう、一方では北朝鮮と、他方では米国と共に努力する」と答えた。今年4月27日に板門店(パンムンジョム)で南北首脳が合意した年内の終戦宣言と、9月19日の平壌共同宣言で合意した金委員長の答礼訪問などが、金委員長とドナルド・トランプ米大統領の2回目の首脳会談に左右されるだけに、朝鮮半島の非核化と平和定着のため、朝米関係の改善の促進者・仲裁者としての役割にさらに力を入れる意志を示したものといえる。

 文大統領は経済問題について、「マクロ経済指標がどうであれ、国民が民生の困難を訴えており、民生の厳しさを減らすために、所得主導成長や革新成長、公正経済の基調をうまく進めていかなければならない」とし、「そうするためには、通常国会が重要だ。重要な立法が多いだけに、国会との協力が必要であり、予算案が可決されるよう努力する」と述べた。文大統領は11月1日、予算案と法案通過など国政協力を与野党に求める国会施政演説を行う。

 同日の山登りは、午前11時ごろ北岳山東側の紅蓮寺から出発し、肅靖門や白岳谷城、青雲台を経て、彰義門まで2時間にわたって行われた。イム・ジョンソク大統領秘書室長やハン・ビョンド首席(政務)、チョ・グク首席(民政)、イ・ヨンソン首席(市民社会)、ユン・ヨンチャン首席(国民疎通)、チョン・テホ首席(雇用)らが同行した。

キム・ボヒョップ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/867691.html韓国語原文入力:2018-10-28 20:09
訳H.J

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