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特使団、訪朝結果持って中国と日本へ…訪米日程は?

登録:2018-09-08 05:34 修正:2018-09-08 07:15
チョン・ウィヨン室長、8日に楊潔チ政治局員と面会 
ソ・フン国情院長、10日に安倍首相との面会予定  
 
米国除外した理由に大統領府「日程合わず」  
非核化めぐる意見の相違による可能性も  
スティーブン・ビーガン特別代表、10日に訪韓 
 
ムン・ジョンイン特別補佐官「核の申告・査察と関連し 
米国が破格の譲歩したが、北朝鮮が受け入れず」
キム・ウィギョム大統領府報道官=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 大統領府は7日、チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長とソ・フン国家情報院長をそれぞれ中国と日本に派遣し、対北朝鮮特別使節団の訪朝結果を説明することにした。米国とロシアとは日程を調整しているという。

 キム・ウィギョム大統領府報道官は同日午後、定例会見で「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今日、チョン室長とソ院長を中国と日本に特使として派遣し、今度の特使団の訪朝結果を説明するよう指示した」とし、「チョン室長は8日に楊潔チ中国外交担当政治局員と面会し、ソ院長は10日に日本の安倍晋三首相を表敬訪問する予定」だと明らかにした。チョン室長は、当初米ワシントンを先に訪問する計画だったが、日程調整に難航しているという。チョン室長は前日、ジョン・ボルトン米ホワイトハウス国家安保補佐官と電話会談を行い、訪朝結果を説明した。

 大統領府関係者は記者団に「チョン室長は10日、ジョン・ボルトン国家安保補佐官と再度電話会談数予定」だとしたうえで、「昨日訪朝結果を説明したため、その説明に対してホワイトハウスがいかなる立場、反応を決めたのか、状況を報告してもらえるものと見ている」と話した。

 文大統領の特使派遣の対象地から米国が除外された理由について、大統領府側は「日程が合わなかった」と説明した。ドナルド・トランプ米大統領が11月の中間選挙を控え、政治行事に奔走しており、表敬訪問や面会日程を決めるのが難しいということだ。しかし、今年3月、対北朝鮮特使団として訪朝したチョン室長とソ院長は、(帰国)直後に米国を訪問し、トランプ大統領と予定になかった面会までした。当時、チョン室長などは、トランプ大統領の要請で朝米首脳会談の実現をホワイトハウスから直接ブリーフィングした。特使団は今月5日の訪朝で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長からトランプ大統領へのメッセージを託されたが、これをトランプ大統領ではなく、ジョン・ボルトン補佐官ら参謀陣に“間接的”に伝えることになったわけだ。このため、文大統領と特使団を媒介に、朝米首脳が交わした非核化関連のメッセージをめぐり、韓米の間に意見の相違があるものと見られている。

 一方、米国務省は6日(現地時間)、スティーブン・ビーガン対北朝鮮政策特別代表が今月10~15日に韓国や中国、日本の3カ国を訪問すると発表した。国務省は「ビーガン特別代表は、北朝鮮の最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)を達成するための外交的努力を続ける」と発表した。ビーガン特別代表の最初の訪問先はソウルになる見込みで、イ・ドフン朝鮮半島平和交渉本部長と面会する予定だ。

 一方、ムン・ジョンイン大統領統一外交安保特別補佐官は同日、国会議員会館で開かれた「朝米関係と北朝鮮核問題の展望」講演で、「朝米の核関連の申告・査察交渉の状況は外交秘密であるため、私には知り得ない」としながらも、「米国側が(核物質・施設の)申告及び査察と関連し、かなり破格の譲歩をしたが、北朝鮮がこれを受け入れなかったと聞いた」と明らかにした。そして、「米国側は対話のモメンタムを復活させようとする意志が強いようだが、それがうまく行かなかった」と付け加えた。

キム・ボヒョプ記者、ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/861200.html韓国語原文入力:2018-09-07 22:39
訳H.J

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