「また集まりましょう」
2018アジア競技大会(ジャカルタ・パレンバン)カヌーのドラゴンボートに出場した南北単一チームが28日、再会を約束し、別れの挨拶を交わした。
カヌー単一チームの南側選手らは、同日午後、インドネシア・パレンバンのジャカバリン・スポーツシティの選手村から先に空港に向かって出発する北側選手らと握手を交わしながら別れを惜しんだ。彼らはこれに先立ち、選手村の食堂で惜別の情を交わしていたが、いざバスが到着し別れの瞬間が近づくと、もう一度涙を流した。男子チームの紅一点であり、鼓手として出場したイ・ヒョンジュ(16)は、北側のオ・イングク(18)と自分らのADカードの裏面にサインを交わした。イ・ヒョンジュは女子チームの舵取りのリ・ヒャン(16)とも抱き合って友愛を交わした。北側のト・ミョンスク(24)は、授賞式直前に足を怪我し車椅子に乗っているチェ・ユスル(19・九里市庁)に「体に気を付けてね」と言いながら抱きしめた。
とうとう涙を見せたピョン・ウンジョン(20・九里市役所)は「世界選手権であれ、東京オリンピックであれ、杭州アジア競技大会であれ、もう一度単一チームとして会おうと話した」とし、「最初はそれぞれ南北から来たから、互いに慎重になり、なかなか声をかけられなかったことが残念だ。次回はもっと楽しい思い出をたくさん作りたい」と話した。
カヌー単一チームは約20日間の訓練だけで、国際総合スポーツ大会初メダルという成果を成し遂げた。短期間でチームワークを整えた彼らは、アジアトップレベルの選手たちを相手に堂々と金メダル1個と銅メダル2個という結果を出した。力と技倆を超えて、互いに異なる環境の選手たちが集まり、1カ月足らずの期間で一丸となれたことこそが奇跡だった。