2年5カ月ぶりに南北間直通電話をつなぐ西海(黄海)軍通信線が再び繋がった。
国防部は17日、報道資料を発表し、「南北軍事当局は2018年7月16日付けで、西海地区の軍通信線を完全に復旧し、すべての機能を正常化した」と明らかにした。西海地区軍通信線は2016年2月11日、開城工団の閉鎖と共にその機能を失った。29カ月ぶりに南北直通電話をつなぐ通信線が完全に復旧されたわけだ。
南北間の連絡チャンネルが再び開かれたのは今年1月からだ。1月1日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が新年の辞で南北関係改善の意志を明らかにし、二日後の3日、北朝鮮のリ・ソングォン祖国平和統一委員会委員長は南北間連絡チャンネルを再び開くと公式発表した。同月9日、南北高官級会談で、北側が西海軍通信線を再び繋いだことが明らかになった。南北軍当局は、6月14日に板門店(パンムンジョム)で第8回南北将官級会談を開き、東・西海地区軍通信線の完全復旧などに合意した。
国防部は同日、「今年1月9日以来、銅ケーブルを通じた肉声通話だけが可能だったが、現在は銅ケーブルのほかに光ケーブルを通じた有線電話やファックスの送受信も可能になった」としたうえで、「韓国政府は西海地区軍通信線の復旧に向け、『第8回将官級軍事会談』(6月14日)及び『通信実務接触』(6月25日)で合意した光ケーブルの伝送装備および文書交換用ファックスなどを北側に提供した」と明らかにした。西海地区軍通信線の復旧に向けて北側に送られた機材は、国連安全保障理事会や米国との協議を経て提供されたと、国防部は伝えた。
国防部は「南北首脳が合意した『板門店宣言』の履行の一環として、西海地区軍通信線が完全に修復され、正常化されたことで、南北間の軍事的緊張緩和と信頼関係の構築に実質的に寄与するだろう」とし、「今後、山火事によって焼失した東海地区の軍通信線の完全復旧も南北間の実務協議を経て進めていく」方針を明らかにした。