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南北統一バスケットボール15年ぶりに再開…7月は平壌、秋はソウルで

登録:2018-06-19 05:49 修正:2018-06-19 17:44
板門店南北体育会談で合意 
8月、アジア競技大会で共同入場の際 
名称はコリア、旗は統一旗を使用することに 
一部種目は単一チームで出場
今月18日、板門店南側地域の平和の家で開かれた南北体育会談に先立ち、チョン・チュンリョル大韓体育会事務総長(右)とウォン・ギルウ北朝鮮体育省部長などが握手している=文化体育観光部提供//ハンギョレ新聞社

 南北統一バスケットボールの試合が15年ぶりに再開される。7月3~6日、平壌(ピョンヤン)で先に行われ、秋にはソウルで開催される。

 文化体育観光部は18日、板門店の南側地域の平和の家で開かれた南北体育会談で、南北が「南北当局間で初の合意である7・4南北共同声明を契機とし、7月3~6日に平壌で南北統一バスケットボール試合を開催し、秋にはソウルで開催することにした」と明らかにした。南北体育会談は午前10時から午後6時まで8時間にわたって行われ、南側代表団としては首席代表のチョン・チュンリョル大韓体育会事務総長をはじめとする3人が、北側代表団としてはウォン・ギルウ体育省部長を団長と3人がそれぞれ出席した。

 文体部はまた、「今回の平壌試合に南側は男女選手団を北側に派遣し、南北選手混合試合と親善試合の形で(交流を)進めることにした」と発表した。南側選手団の規模は、男女選手50人をはじめ、100人で構成される。これで南北統一バスケットボールは、2003年10月に平壌鄭周永(チョン・ジュヨン)体育館の開館記念で親善試合が行われて以来、15年ぶりに開かれることになった。

 南北は、今月8月にジャカルタ・パレンバンで開催されるアジア競技大会の開・閉会式の合同入場などに関する細部案にも合意した。文体部は「南北がアジア競技大会の開・閉会式に共同で入場し、名称はコリア(KOREA)、略表記は『COR』、旗は統一旗、歌は『アリラン』にすることで合意し、一部種目で単一チームを構成して出場することにした」と明らかにした。アジア競技大会での共同入場は4・27南北首脳会談の板門店(パンムンジョム)宣言の合意事項であり、歴代の国際総合スポーツ大会では11番目の共同入場だ。

 チョン・チュンリョル首席代表は「今回のアジア大会で使用する統一旗には独島を表記し、アジアオリンピック評議会(OCA)に提出することにした」と明らかにした。北朝鮮は、平昌冬季五輪でも統一旗に独島を表記すべきと主張した。

 アジア競技大会での南北共同入場と単一チームの構成については、アジアオリンピック評議会も異議を唱えていない。ただし、単一チームのためのエントリー拡大は不可能だという立場を示しており、実際の単一チームの構成には困難が伴うものと予想される。当初、卓球やバスケットボール、柔道、体操、テニスなど多くの種目で、単一チームの可能性が取りざたされていたが、現在単一チームに向けた協議が進められているのはカヌーだけだ。

 五輪とアジア大会の場合、年金や兵役問題などが複雑に絡み合っているため、簡単に決定しにくい部分もある。一方、今年5月にスウェーデンで開かれた世界卓球選手権大会では、南北女子卓球が準々決勝を控え、電撃的に単一チームの構成に合意した。五輪やアジア競技大会のほかの国際大会と女子部種目を中心に単一チームに向けた協議が活発化する見込みだ。

 今回の会談はまた、単一チームなど短期イベントを超え、常時的な交流のための礎を築いた。南北は同日の合意文で「2018アジアパラ競技大会をはじめ、国際試合に共同で進出し、南と北が開催する国際試合に参加すると共に、種目別合同訓練や試合など南北間の体育協力と交流を活性化していくことにした」と明示した。南と北が開催する国際試合とは、今月8月に慶尚南道昌原(チャンウォン)で開かれる世界射撃選手権大会などを念頭に置いたものと見られる。

 ソン・ムンジョン韓国スポーツ政策研究院首席研究委員は「持続的な体育交流のためには、南北体育協定書の締結と、今後、急激に増えるスポーツ交流を検証するための協力委員会なども必要だ」と話した。今年と来年度の全国体育大会を主催する全羅北道とソウルなどが、すでに北朝鮮チームの招待を推進している。

イ・チャンヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/849631.html韓国語原文入力:2018-06-18 22:15
訳H.J

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