朝米首脳会談が開かれた12日、中国は北朝鮮の非核化履行に合わせ、国連安全保障理事会(安保理)の対北朝鮮制裁決議が緩和されるべきだと明らかにした。
中国の耿爽外交部報道官は定例会見で「安保理が通過させた関連決議の規定には、(北)朝鮮が決議を履行・遵守する状況では制裁処置も調整しなければならないとなっている。これは関連制裁措置を暫定中断したり解除するものも含む」と述べた。耿報道官は「中国は制裁自体は目的ではなく、安保理の行動は必ず現在の外交的対話と(朝鮮)半島の非核化の努力を支持し協力しなければならず、半島の政治的解決プロセスを推進しなければならないと考えてきた」と付け加えた。
北朝鮮の体制安全保証と関連して耿報道官は「我々は(朝鮮)半島の非核化プロセスで朝鮮の合理的な安保の懸念を重視して解決する必要があると考える」と話した。その上で中国の役割と関連しては、中国が推進してきた双中断(北朝鮮の核・ミサイル実験と韓米の大規模な軍事演習の中断)および双軌並行(非核化と平和体制転換の並行)が成果をあげていると強調した。
耿報道官は、中国の終戦宣言および平和協定への参加と関連して「半島の重要な当事者であり、休戦協定締結の当事国として、中国は半島の平和体制転換のプロセスにおいて責任と義務がある」とし、積極的な役割を強調した。同日、朝米首脳会談と関連しては、これに先立ち発表された王毅外交部長の発言を引用し、「両国首脳が並んで座り平等な対話をしたのは非常に重要で肯定的な意味がある」と評価した。
中国外交部は別の声明でも「半島の非核化を実現し、60年以上にわたる敵対と対立を終えて、半島と地域の持続的な平和・繁栄を図ることは時代の発展の流れに合致しており、国際社会の普遍的要求でもある」とし、「朝米首脳会談が順調に進められて肯定的な成果を上げ、半島の非核化と政治的解決プロセスに重要な進展を成し遂げた」と評価した。