本文に移動

文大統領がトランプ大統領と40分電話会談…南北米終戦宣言を論議

登録:2018-06-12 06:44 修正:2018-06-12 08:46
朝米「世紀の会談」前日に意見交換 

文大統領「朝米、虚心坦懐な対話で 
共通分母を探せば大きな成果が得られるだろう」 
トランプ「ポンペオ、13日に韓国訪問 
結果を共有し、協力策を相談する」 
文大統領、朝鮮半島非核化3原則を提示
文在寅大統領が11日午後、大統領府でシンガポール朝米首脳会談を準備しているドナルド・トランプ米大統領と通話している=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と米国のトランプ大統領は、シンガポールでの北朝鮮と米国の首脳会談を一日前にした11日夕、北朝鮮と米国の首脳会談の「成功的な実り」をおさめるための策を電話で話し合ったと大統領府が明らかにした。

韓国大統領府のキム・ウィギョム報道官はこの日の会見で「トランプ大統領は明日(12日)の会談を控え、これまで進められてきた米国と北朝鮮の間の議論の内容を文大統領に説明した」と述べた。両首脳はこの日午後4時30分から5時10分まで40分間電話で会話をしたと大統領府は伝えた。キム報道官は「トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が直接会って、虚心坦壊な対話を通じて北朝鮮と米国の間の共通分母を見い出し、全世界が望んでいることを果敢に解決しようと気持ちを合わせれば大きな成果を上げられるはずと同意した」と説明した。

 特に、文大統領は電話で、トランプ大統領の“勇断”と“指導力”を高く評価し、「トランプ大統領が会談で奇跡のような成果を作り出すことができるよう、我々韓国国民は心を尽くして祈る」と話したとキム報道官は伝えた。文大統領はまた、「朝米首脳会談が成功すれば全世界の人々に大きなプレゼントになるだけでなく、6月14日のトランプ大統領の誕生日にも良いプレゼントになるだろう」と話したという。

 両首脳は朝米実務会談などこれまでの進行状況と展望を共有したと伝えられた。キム報道官は「両首脳は南北米の間の終戦宣言も議論した」と述べたものの、「具体的な内容は話せない」とした。

 文大統領はシンガポール会談直後の13~14日に訪韓予定のポンペオ国務長官と会い、会談結果を直接聞く予定だ。

 これに先立ち、文大統領は大統領府で首席・補佐官会議を主宰した席で「新しい朝鮮半島の時代を願う全世界の人々の願いが実現されるよう、二人の指導者がお互いの要求を大きな度量でやりとりする大胆な決断を期待する」と述べた。

 特に、文大統領は朝鮮半島の非核化の道のりは非常に長引く場合もあるとし、「長い目で見る」「南北関係改善を並行」「朝鮮半島問題を主体的に解決」など3原則を提示した。彼は「根深い敵対関係と北朝鮮核問題が両首脳間の一度の会談で一挙に解決することはできない」とし、「長い目」でみることを強調し、「南北関係が良くなれば朝米関係が改善され、朝米関係が良くなれば南北関係をより発展させられる好循環関係を作らなければならない」と述べた。また、「朝鮮半島の問題こそは我々が主人公だという姿勢と意志を忘れず、国民の皆さまに最後までともにしてほしい」と求めた。

ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/848672.html韓国語原文入力:06-12 00:40
訳T.W

関連記事