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「私の日常はあなたのポルノじゃない」…“MeTooろうそく”へと広がる恵化駅デモ

登録:2018-06-11 08:36 修正:2018-06-11 09:22
第2回集会に2万2千人の「赤い波」  
「警察の不法撮影不公平捜査」を糾弾  
参加者6人が抗議の意味で剃髪・断髪式も  
「自発的な参加で力強くなり持続力が高まる」
今月9日午後、ソウル地下鉄4号線の恵化駅近くで開かれた「第2回不法撮影不公平捜査を糾弾するデモ」参加者たちが警察の性差別的な不公平捜査を批判し、スローガンを叫んでいる。ソン・ダムン記者//ハンギョレ新聞社

 土曜日の9日、会社員のHさん(28)は家で休みたい気持ちを抑え、第2回「恵化駅デモ」に出かけた。Hさんは「恵化駅デモはシステムのある集会でもなく、誰かが先頭に立ってリードするものでもないので、『私くらいでも力にならなきゃ』という責任感をより大きく感じた」と話した。「一昨年のろうそく集会のときも、最初の集会以降、徐々に規模が大きくなりましたよね。同じような考えを持った人たちがこんなに多ければ『MeTooろうそく行動』である『恵化駅デモ』も今後もっと大きくなるんじゃないでしょうか」

 「不法撮影犯罪をちゃんと捜査してほしい」という基本的な要求から出発した女性たちの叫びが、次第に高まっている。インターネットカフェ「不都合な勇気」が9日午後3時からソウル地下鉄4号線の恵化駅近くで設けた「第2回不法撮影不公平捜査を糾弾するデモ」には、先月19日の第1回目となるデモ(主催側推算1万2000人、警察推算1万人あまり)に比べ、2倍ほど多い2万2000人(主催側推算、警察推算1万5000人あまり)が参加した。恵化駅1番出口からソウル大学師範大学付属小学校までの800メートルの道路は、“抗議”の意味で赤い服を着たり赤い帽子をかぶった女性たちで埋め尽くされた。彼女たちは「私の日常はあなたのポルノじゃない」、「女性は強靭だ、私たちは前進する」などの言葉が書かれたプラカードを掲げた。6人の集会参加者は舞台の上で剃髪をしたり、髪の毛を短く切ったりもした。この日剃髪をした参加者は「世の中の全ての女性が道を歩く時やトイレに行くとき、恐ろしいと感じることがないよう望む気持ちで髪の毛を切った」と話した。

 デモに参加した人々は、女性が差別される現実がより大きな枠組みで変わらなければならないと主張した。大学院生のJさん(27)は「性暴力事件の捜査をする警察の男性中心性を糾弾する集会に参加した」とし、「性暴力被害者を保護して職業的性差別をなくさなければならないという願いを込めて『女性警察庁長を任命せよ』、『警察の性別比、女性対男性を9対1にしろ』などのスローガンを叫んだ」と話した。就職活動中のKさんは「一生女性として生きなければならない私にとって、恵化駅デモほど重要なことはない」とし、「この地で暮らす全ての女性の過去・現在・未来のためのこと」だと強調した。

 シン・ギョンア翰林大学社会学科教授は、今回のデモと関連して「先頭に立って率いる側がなく、全ての人が自発的に参加する集会であり、強力な持続力を見せている」とし、「『江南駅殺人事件』当時、オンラインのコメントを書き込んでいた人々がオフラインの“付箋”'デモで爆発的な力を見せたように、今回の恵化駅デモもオン・オフラインが一つに統合されつつある」と分析した。シン教授はまた、「いま恵化駅デモに参加している女性たちは、フェミニズムを学んで苦悩しながら立てた論理をもとに、さまざまな主張をしているという点で過去より一歩前進したと考えられる」と評価し、「もはや立法・行政・司法府など公的な領域で性暴力と性差別を根絶する制度を設けるなど、具体的な成果を出さなければならない」と話した。

チェ・ミニョン、イム・ジェウ、ソン・ダムン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/848502.html韓国語原文入力:2018-06-11 07:06
訳M.C

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