26日午後に開かれた文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の電撃的な首脳会談に先立ち、両首脳が“直通電話”(ホットライン)を通じて意見を交わしたかに関心が集まっている。南北首脳間の“ホットライン”は先月20日設置された。
大統領府の事情に詳しい与党の関係者は、文大統領は朝米首脳会談の開催と関連して、金委員長と直接通話をした可能性を提起した。ある要人は「(文大統領が)重要な話が交わされ始めると、通話の途中で『こうしているよりも会おう』と提案して(金委員長に)会うことになった」と伝えた。しかし、大統領府は、首脳間の直接通話はなかったと明らかにした。
首脳会談があることを大統領府内で知っていたのは、イム・ジョンソク秘書室長などごく少数に限られ、大統領府内でも徹底した保安がなされたという。
突然実現した首脳会談なので、両側の倍席者は最小化された。南側からはソ・フン国家情報院長、北側からは金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党中央委員会副委員長兼統一戦線部長が同席したと、大統領府が明らかにした。
文大統領が27日午前10時に直接会談の結果をブリーフィングするとの発表を考慮すれば、朝米首脳会談の開催などが内容に含まれるものと見られる。
これに先立ってユン・ヨンチャン大統領府国民疎通首席は、書面ブリーフィングを通じて、文大統領がこの日午後3時から5時までの2時間、板門店の北側地域にある統一閣で金委員長と会談したと明らかにした。ユン主席は「両首脳が4・27板門店宣言の履行と朝米首脳会談の成功的開催のために虚心坦壊に意見を交換した」と説明した。さらに「両側の合意により、会談の結果は明日(27日)午前10時に文大統領が直接発表する予定」と話した。