共に民主党大邱(テグ)市本部の公職選挙候補者推薦再審委員会(再審委)と常務委員会が、外部関係者を中心に構成された公職選挙候補者推薦管理委員会(公管委)の公認審査結果を次々とひっくり返している。 特に再審委は、公管委が公認から脱落させた韓国党出身者の再審申請を受け入れ、問題が大きくなっている。
共に民主党の最高委員会は2日に会議を開き、広域議員(大邱達西区(タルソグ)第2選挙区)候補に公認申請をしたチャン・ジェホン汝矣島(ヨイド)フォーラム中央会共同代表(57)を公認することに決めた。これに先立ち、民主党大邱市本部の公管委はチャン代表を公認から脱落させることに意見を集約した。チャン代表はこれに反発して再審委に再審申請を出した。再審委は先月21日、チャン代表の再審申請を受け入れ、最高委はこれをそのまま議決した。
チャン代表が活動した汝矣島フォーラムは、昨年5月の第19代大統領選挙で、当時洪準杓(ホン・ジュンピョ)韓国党候補の支持宣言をした団体だ。 チャン代表は第5回地方選挙(2010年)では同じ選挙区で当時ハンナラ党に公認申請もしている。公認は受けられず、同年4月にハンナラ党を離党して無所属で出馬し落選した。彼は2015年6月再入党し、昨年1月まで韓国党党員として活動した。
また、先月18日、再審委は公管委が公認審査で脱落させたチョン・サンオ大邱水産協同組合代表理事(62)の再審申請も受け入れた。さらに党最高委は先月23日、チョン代表理事を広域議員(大邱東区第3選挙区)候補として公認することに決めた。 チョン代表は1月まで韓国党党員だった。再審委と常務委がこれまで公管委の公認審査結果をひっくり返したのは10回を越える。外部からの公管委員であるチョン・ジェヒョン弁護士はこれに反発し、最近公管委員を辞退する意思を明らかにした。
ある公管委員は「再審委と常務委が合理的な根拠もなしに公管委の決定をひっくり返しており、不満が多い」と話した。 別の公管委員は「イ・ジェヨン大邱市本部委員長の影響力が強い再審委と常務委は、公管委を自分たちの引き立て役程度の機構と錯覚しているようだ」と皮肉った。
イ・ジェヨン委員長は3月、自分が連れてきた12人の人員を含め計20人で公管委を構成した。しかし、その一部の政治的指向が韓国党に近いため、一部党員たちが反発した。 結局民主党中央が介入し、イ委員長が連れてきた人員を全部除いて市民社会団体など外部関係者中心に公管委を再構成した。ハンギョレはイ委員長の立場を聞くために連絡を試みたが、電話を受けなかった。
民主党の候補公認は各市・道本部の公管委で審査して候補者を推薦する。その後、市・道本部の常務委と党最高委の議決、党務委承認の手順を踏む。市・道本部公管委の決定に対して公認申請者は市・道本部の再審委に再審申請ができる。再審委は再審申請を受け入れるか否かを議決して、最高委が最終決定する。