ボブカットの髪をばっさり切って剃髪をした青少年たちの髪の毛は、この43日間で1センチ伸びていた。「18歳投票権」を得るために国会前でテント座り込みまでしたが、彼らの声は「国会空転」に埋もれた。テント座り込みを終える3日、ソウル汝矣島(ヨイド)の国会議事堂前の座り込み現場で会ったナム・ボギョンさん(16)は淡々とこれまでの感想を語った。
「これほど切迫しているのに誰も聞いてくれず、剃髪を決心しました。最初に座り込みを開始したとき、選挙年齢が(現行の満19歳以上から)『満18歳以上』へと下がるだろうという希望がありました。でも、自由韓国党が国会ボイコットに出る姿を見て凄惨な気持ちになりました」
全国の青少年・教育団体などで構成されたろうそく青少年人権法制定連帯(制定連帯)は、選挙権年齢引き下げのために3月22日、青少年3人の剃髪式とともにテント座り込みを始めて以来、9回の記者会見と自由韓国党に抗議する3度の奇襲デモ、2度の集会・デモを繰り広げた。国会の壁を越えて声を伝えるという意味で「凧揚げ」パフォーマンスも行った。彼らは6月13日の地方選挙から青少年の投票が可能になるよう、4月の国会で選挙権年齢を1歳引き下げる内容の公職選挙法改正を要求した。
しかし、自由韓国党が選挙権年齢の即刻引き下げに反対しているうえ、「コメント推薦数操作事件特検」などを要求して4月の国会全体を空転させ、選挙法を巡る議論が進展しなかった。制定連帯はこの日「4月の国会選挙法改正立ち消え」の責任を問い、自由韓国本部前で糾弾記者会見も開いた。
ナムさんは「(青少年は)学校内でヘイト発言など暴力を受けても、できることが何もない。私たちが投票できるというのは単に印を押して出てくるのではなく、青少年の人生が変わるということ」だとし、参政権拡大の意味を強調した。剃髪に参加したキム・ジョンミンさん(17)も「座り込みは今日終えるが、投票する権利と共に『私の意見が尊重される権利』を勝ち取るまで闘い続けていく」と話した。
直ちに公職選挙法改正が実現しはしなかったが、成果が全くないわけではない。この日、院内3政党と選挙権年齢引き下げのための早期の公職選挙法改正を約束する政策協約式を行なった。ウ・ウォンシク共に民主党院内代表とオ・シンファン正しい未来党院内首席副代表、ソン・ソル民衆党共同代表などはこの場に出席し、「選挙年齢の引き下げに向けて国会が十分に役割を果たさなかった」とし、「選挙年齢引き下げのために先頭に立って最善を尽くす」と口をそろえた。4日には民主平和党、正義党との協約式を進行する。
4月の国会が終わったが、18歳の青少年たちが地方選挙で投票する機会が完全に閉ざされたわけではない。地方選挙有権者たちを整理する「選挙人名簿」作成が22日に行われるため、与野党がそれまで選挙法改正に合意すれば、青少年投票が可能だ。だが、5月の国会も特検と南北首脳会談の国会批准同意案処理などをめぐり、与野党が対立しており、選挙法を巡る議論は容易ではなさそうだ。制定連帯側は今後の国会の動きを見守る一方、市・道教育監候補らとの協約式も進める予定だ。ペ・ギョンネ制定連帯共同執行委員長は「青少年の人権保障は長い間の要求だったが、選挙で注目を受けて消えた『シーズン型議題』のように思われていた』とし、「だが、この議題はただ青少年だけのためのものではなく、私たち構成員がどのような民主主義を作っていくべきかについての悩みとつながっている」と話した。