李明博(イ・ミョンバク)元大統領が、110億ウォン(約11億円)台のわいろ授受疑惑の被疑者として14日午前9時30分に検察に出頭する。2013年2月24日に退任してから1844日目だ。元大統領の検察出頭は今回が5番目で、昨年3月に朴槿恵(パク・クネ)前大統領が調査を受けて以来1年ぶりだ。
ソウル中央地検特捜2部(部長ソン・ギョンホ)と先端犯罪捜査1部(部長シン・ボンス)は13日「李元大統領は、わいろ授受、横領、租税脱漏などの疑惑を受けて被疑者身分で調査を受けることになり、調査は1年前に朴前大統領が調査を受けたソウル中央地検1001号室で実施される」と明らかにした。李元大統領の調査には、ソン・ギョンホ(48・司法研修院29期)、シン・ボンス部長(48・29期)とイ・ポクヒョン特殊2部副部長(46・32期)があたる。検察は李元大統領に対する調査の過程を映像で録画することにし、李元大統領側もこれに同意したと明らかにした。
調査は夜遅くまで続く見込みだ。検察関係者はこの日「元大統領に対する調査は、警護などの問題のために1回の調査で終えなければならず、やむをえず調査が長くなることがある」と説明した。110億ウォン台のわいろ授受疑惑のみならず、ダース実所有疑惑と関連した横領疑惑など調査すべき内容もぼう大だ。
李元大統領は14日午前9時15分頃、ソウル市ノンヒョン洞の自宅を出発する予定だ。李元大統領側の弁護人は「フォトラインで話をする予定で、事案に対する立場に変わりはない」と明らかにした。
李元大統領は、調査が終り次第15日未明にはひとまず自宅へ帰ることになる。検察は調査内容を整理した後、早ければ16日にも裁判所に事前拘束令状を請求するとみられる。