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ナッパ―駐韓米国大使代理「韓米合同軍事演習の追加延期はない」

登録:2018-03-01 05:44 修正:2018-03-01 07:16
「北朝鮮は我々に連絡する方法を知っている」 
ニューヨーク・チャンネルなど対話の可能性を示唆  
ジョセフ・ユン氏の引退による「対北朝鮮強硬策」の懸念には 
「韓国と協力、揺るぎなく続くだろう」
マーク・ナッパ―駐韓米国大使代理(左から2番目)が2月28日午前、ソウル中区貞洞の駐韓米国大使官邸で記者懇談会を行っている=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 マーク・ナッパー駐韓米国大使代理が28日、延期された韓米合同軍事演習について、「追加延期の可能性はない」と述べた。 平昌(ピョンチャン)冬季五輪とパラリンピックが終わる4月に再開されると予想される合同軍事演習の問題と関連し、文在寅(ムン・ジェイン)政権は立場の発表を見送ってきた。

 ナッパ―大使代理は同日午前、ソウル貞洞(チョンドン)にある駐韓米国大使官邸で開かれた記者懇談会で、韓米合同軍事演習が再び延期される可能性に関する質問に対し、このように言い切った。彼は「我々は(合同)演習が五輪(期間)と重ならないように決めた。これは五輪の精神を尊重するレベルで取られたジェスチャーであり、五輪の成功的な開催を支えるためだった」と説明した。彼はさらに、「一方では、同盟として強い防御態勢を維持するため、必要な措置をとらなければならない実質的な要求がある」としたうえで、「これは(合同)演習を通じて行わなければならない」と付け加えた。先月20日、ソン・ヨンム国防部長官は「(パラリンピックが終了する)3月18日から4月以前に韓米両国の長官が正確に発表する」と明らかにした。

 ナッパ―大使代理は、朝米対話の条件について「非核化という明白な目標もなく、結局、北朝鮮の核・ミサイル開発の時間だけを稼がせる対話は望んでいない」と強調した。その一方で、「北朝鮮は我々に連絡する方法を知っている」として、「ニューヨーク・チャンネル」などが開かれていることを示唆した。

 「対北朝鮮対話派」のジョセフ・ユン米国務省対北朝鮮政策特別代表の引退で、トランプ政権の対北政策が強硬化するのではないかという懸念に対しては、「我々の政策は引き続き維持され、韓国政府との協力や調整も揺らぐことなく続くだろう」と述べた。

 一方、ホワイトハウスは3月9日に開幕する平昌パラリンピック開会式に、キルステン・ニールセン国土安保長官を米国代表団長として派遣すると発表した。ニールセン長官は、ジョン・ケリー大統領首席補佐官の最側近として知られる。

外交部共同取材団、キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/834162.html韓国語原文入力:2018-02-28 21:05
訳H.J

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