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チャン・ウン北朝鮮IOC委員「すべてうまく行っている」

登録:2018-01-20 06:18 修正:2018-01-20 13:42
北朝鮮のチャン・ウン国際オリンピック委員会(IOC)委員が8日、スイスのジュネーブ空港に到着して出国ゲートを出ている= ジュネーブ/連合ニュース

 「エブリシング・イズ・ファイン」(すべてがうまく行っている)

 18日(現地時間)、北朝鮮のチャン・ウン国際オリンピック委員会(IOC)委員は、一文の短い答えで20日にスイスのローザンヌで開かれる「南北平昌(ピョンチャン)五輪会議」に対する期待を高めた。彼はこの日夕方7時頃、スイス・ジュネーブ空港に到着した後、協議の展望を尋ねた外信記者に「何の問題もない」という意味で両腕を広げる身振りとともに、二回も「全てのことがうまく行っている」という言葉を繰り返した。「空港に出て、また入ったようだが」という韓国の記者たちの質問にも「なんでもかんでも聞くね」と冗談を投げるなど、余裕のある姿だった。チャン・ウン委員と一緒にスイスに到着したキム・イルグク北朝鮮体育相兼民族オリンピック委員会委員長は言葉を控えたまま、すぐに「平昌会議」が開かれるローザンヌに移動した。

 南北が17日の次官級会談で、北朝鮮の平昌冬季五輪の参加と女子アイスホッケーの単一チーム構成などを合意した中で、最終決定権を持った国際オリンピック委員会や南北が対座するスイスに注目が集まっている。

 この日夜10時にはト・ジョンファン文化体育観光部長官、イ・ヒボム平昌五輪組織委員長、イ・ギフン大韓体育会長兼大韓オリンピック委員長、ユ・スンミンIOC選手委員や実務陣など、南側代表団がスイスのジュネーブに到着した。代表団はまだIOCが最終決定を下していない状況を意識したように、言葉を控えたまますぐに会議場であるローザンヌへ移動した。韓国代表団は19日午前、自主的事前会議を開き、「平昌会議」対応案を最終調整した。さらに、キム・ギホン平昌五輪組織委事務次長など実務陣がIOCと会議を開き、夕方にはト長官などの高官らがIOCと平昌会議に先立ち事前協議を行った。北側代表団も南と同様に、IOCと会議の案件をめぐり事前に調整を進めている。同じ宿舎に泊まっている南北代表団は、この日の朝食の席で会い、新年のあいさつなど軽い挨拶を交わしたという。

 五輪まで20日しか残っていないため、今回の平昌会議で北朝鮮選手団の規模と共同入場の手続き、国家・国旗の使用、選手団服の問題など「大部分の事案」が最終確定されるものとみられる。北朝鮮選手団の参加についてはIOCがすでに歓迎の意を明らかにし、朝鮮半島を描いた統一旗の使用を含めた南北共同入場も2000年(シドニー)、2004年(アテネ)、2006年(トリノ)など3回のオリンピックで成功的に行われた「前例」に従えばよい。文体部の関係者はこの日、「平昌五輪は国内で開かれるので、2002年釜山アジア大会の時の例を参考にする予定」と話した。

 ただ、女子アイスホッケーの単一チームの問題は、今回の会議で追加議論が必要な部分だ。南北とIOCが単一チームの特殊性を考慮し、南側の従来のエントリーに6人前後の北朝鮮選手を拡大する案を論議しているが、当初から韓国の初戦の相手に予定されていたスイスなどが「不公正競争」だと反発している状況だ。

ホン・ソクジェ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/828596.html韓国語原文入力:2018-01-19 23:09
訳M.C

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