韓国と北朝鮮が9日、高官級会談で平昌(ピョンチャン)冬季五輪女子アイスホッケー単一チーム構成に合意し、国際オリンピック委員会(IOC)に共同で提案したことが分かった。同案は20日にIOC主宰でスイスのローザンヌで開かれる「平昌会議」で確定すると見られている。
単一チームが成し遂げられば、大会を盛り上げることはもちろん、南北和解の雰囲気を高めることにも大きな役割を果たしうる。南北が朝鮮半島の旗を前面に掲げて開・閉会式に合同入場することに加え、特定の種目で南北選手が一緒に駆け回るだけでも平和の意義は一層大きくなる。IOCは平昌五輪中に起きる南北のすべての協力を「五輪精神の偉大な進展」と感じると明らかにしたことがある。IOCと国際アイスホッケー連盟は平昌五輪を「平和五輪」として昇華させることに積極的に取り組むことを望む。
今回の南北単一チーム結成は五輪史上初めてという意味もある。南北は1991年の世界卓球選手権と世界青少年サッカー大会で単一チームを結成して快挙を成したことがある。平昌で単一チームが実現され、南と北が共に喜ぶシーンを見られることを期待する。
南北単一チームが結成される場合、解決しなければならない問題もある。まず互いに調子を合わせる合同訓練の時間が短いという点が問題だ。この問題を解決するために南北当局は北の選手団がまず南に来て南の代表チームと訓練する方法を進めるとしているが、必要な措置に思える。北の選手たちが代表チームに合流する場合、単一チームのエントリー数を増やすのも課題だ。南北が概ね合意した通り最終的に6人前後の北の選手が合流する場合、公式エントリー23人を29人以上に増やさないと南の選手に不利益が起きかねない。このような壁を果敢に取り除き、五輪の意義が高まるようIOCは賢明な決定を下すことを願いたい。