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南北、9日に板門店で高位級会談…平昌五輪・関係改善を包括協議

登録:2018-01-06 00:03 修正:2018-01-06 07:51
チョ・ミョンギュン-リ・ソングォンが首席代表有力 
文書交換方式で実務を準備 
文大統領とトランプ大統領の電話で 
五輪期間中は韓米演習の延期で合意
4日夜、トランプ大統領と電話会談する文在寅大統領=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が「9日、板門店(パンムンジョム)で南北高位官級会談を開こう」という韓国政府の提案を受け入れた。韓米首脳が平昌(ピョンチャン)冬季五輪期間中、韓米合同軍事演習をしないことで合意してから半日後に出た反応で、5日前までは予想もできなかった南北対話の窓が開け放たれた形だ。南北当局は、北朝鮮の平昌冬季五輪参加問題をはじめ、南北関係の改善関連事項を議論する予定だ。

 ペク・テヒョン統一部報道官は5日の定例ブリーフィングで「今日午前10時16分、北朝鮮側は韓国側に会談と関連した電話通知文を送ってきた」とし、「韓国側が提議した9日の板門店『平和の家』会談の提案を受諾した」と明らかにした。北朝鮮がこの日、板門店の連絡事務所を通じてファックスで送ってきた電話通知文は、リ・ソングォン祖国平和統一委員会(祖平統)委員長の名義で、受信は大韓民国統一部長官のチョ・ミョンギュンとなっていると統一部は伝えた。2日、チョ長官の会談提議に韓国の統一部長官クラスであるリ委員長が回答する形式を取ったもので、事実上、今回の会談の両首席代表が確定した雰囲気だ。

 会談の議題は、北朝鮮が電話通知文で提示した「平昌冬季五輪の参加を含めた南北関係改善問題」となるものとみられる。ペク報道官は「会談の代表団の構成や首席代表など会談開催と関連した実務的な問題は、文書交換方式で協議することにした」と説明した。

 2015年12月の南北次官級会談以降2年ぶりに開かれる今回の会談は、文在寅(ムン・ジェイン)政府初の南北当局会談だ。1日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の新年の辞を皮切りに、1年11カ月ぶりに板門店連絡チャンネルが復元し、9日の高位級会談開催まで合意するなど、南北関係の改善に向けて目まぐるしく動きながら、文大統領が「朝鮮半島運転者論」構想を発揮できる機会をつかむかどうかも注目されている。

 文大統領はこの日、大統領府で行われた大韓老人会招請の新年昼食会で「ちょうど北朝鮮も平昌五輪参加の意向を示してきた」とし、「まだ性急な楽観や期待は禁物だが、可能ならば南北関係改善と朝鮮半島の平和の転機を作るために最善を尽くしたい。平昌冬季五輪を平和五輪にし、ひいては北朝鮮核問題も平和的に解決し、朝鮮半島の平和を培う一年になるよう努力する」と話した。

 文大統領とドナルド・トランプ米大統領が4日夜、韓米合同軍事演習を平昌冬季五輪の期間中に実施しないことに電撃合意したのに続き、5日、韓米連合司令部は「例年進行する韓米合同演習を平昌冬季五輪以降に実施する」と発表した。

キム・ジウン、ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/826514.html韓国語原文入力:2018-01-05 20:32
訳M.C

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