今回南北会談が実現すれば、南側のチョ・ミョンギュン統一部長官と北側のリ・ソングォン祖国平和統一委員会(祖平統)委員長間の会談になるものとみられる。チョ長官が今月2日に直接記者会見を開いて「南北高官級会談」を提案したことに対し、リ委員長が翌日の3日に板門店(パンムンジョム)連絡チャンネル開通の事実を伝えながら、「私たちは真摯な立場と誠実な姿勢で、南朝鮮(韓国)側と緊密な連携を取っていく」と答えたからだ。
統一部関係者は「リ委員長が祖平統委員長の資格でチョ長官と会談する可能性が高い。そうなれば、統一部長官-祖平統委員長間の南北閣僚級会談が開かれることになる」と話した。
リ委員長がチョ長官の対話パートナーとなった場合、朴槿恵(パク・クネ)政権時代のようにいわゆる“格”をめぐり議論になることはないと見られる。祖平統が昨年6月、韓国の国会に当たる最高人民会議で、朝鮮労働党の外郭機関から公式の国家機関に格上げされたため、祖平統の公式性や代表性を問題視することは難しくなった。
リ委員長は2005年から、南北将官級会談や軍事実務会談の実務者と代表団として参加した軍出身関係者だ。リ委員長と会談をした経験のある予備役将官は、リ委員長について「北朝鮮対南総責のキム・ヨンチョル統一戦線部長の右腕に当たる側近であり、気は短いが、とても巧みな会談の専門家」だ話した。