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ウ元首席、「3回目の拘束令状」請求の末に逮捕…何が決定打だったのか

登録:2017-12-16 07:24 修正:2017-12-16 09:05
職権乱用の容疑で拘束令状が請求されたウ・ビョンウ元大統領府民政首席秘書官が14日午前、ソウル瑞草区のソウル中央地裁で開かれた令状実質審査を終え、拘置所に向かっている/聯合ニュース

 検察が3回目の拘束令状を請求した末に、結局ウ・ビョンウ元大統領府民政首席が15日未明に逮捕された。繰り返し棄却された彼の拘束令状が裁判所の敷居を越えるようになった「決定打」は何だったのかに関心が集まっている。

 ソウル中央地裁クォン・スンホ令状専担部長判事はこの日未明、「容疑事実が疎明され特別監察官の査察に関連する容疑について証拠隠滅の懸念がある」とし、ウ氏の拘束令状を発給した。犯罪容疑の明白さと証拠隠滅の憂慮の二つを挙げたが、検察内外では、3回目の拘束令状に死活をかけた捜査チームの執拗さに注目している。

 ウ元首席に適用された容疑は計6つだ。イ・ソクス元特別監察官だけでなく、総選挙に出馬予定だった元道知事や文化体育観光部公務員の不正査察、政府に批判的な教育監の査察、科学界や文学・出版界のブラックリスト作成・実行の容疑が含まれた。適用容疑だけを見れば、パク・ヨンス特別検察官チーム(11件)と検察の特別捜査本部(8件)の時よりも減ったが、これを裏付ける証拠がさらにしっかりしていた。検察はチュ・ミョンホ(拘束起訴)元国家情報院国益情報局長がウ元首席に「秘密報告」したイ元監察官の査察文書などを確保し、民政首席室が国情院に教育監の査察を指示した文書と再びこの報告を受けた文書も証拠として提示した。検察はこの「決定的証拠」を手に入れながら、この事件と関連した複数の重要関係者らも「ウ元首席の指示があった」として、文書を裏付ける供述をしたという。

 検察がウ元首席と周辺人物たちの携帯電話の内訳などを広範囲に分析し、証拠隠滅の可能性を立証したことも決定的な要因になったとみられる。ウ元首席側が「現職検事」をつなぎ目にしてチェ・ユンス元国情院2次長、チュ・ミョンホ元局長らと口裏を合わせた情況をつかみ、令状審査でもこのような証拠隠滅の憂慮を強調したという。捜査チームはこれと関連して「つなぎ目」として名指しされた現職検事の通話内訳など関連資料を最高検察庁監察本部に渡している。

ソ・ヨンジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/823754.html韓国語原文入力:2017-12-15 21:06
訳M.C

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