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日本軍「慰安婦」被害者の遺品展示館・追慕館がオープン

登録:2017-11-19 21:36 修正:2017-11-20 05:48
「ナヌムの家」に2階建規模で建設 
つらい歴史、記憶と記録の空間
日本軍「慰安婦」被害のつらい歴史を記憶し記録した「遺品展示館と追慕記録館」=ナヌムの家提供//ハンギョレ新聞社

 日本軍「慰安婦」被害のつらい歴史を記憶し記録した「遺品展示館と追慕記録館」が京畿道広州(クァンジュ)の「ナヌムの家」にできた。ナヌムの家は、日本軍「慰安婦」被害者が生活する空間だ。

 ナヌムの家は18日、広州市退村面のナヌムの家広場で、「慰安婦」被害者「遺品展示館と追慕記録館」の開館式を開いた。人権と歴史、平和の大切さを学ぶ産室になるこの施設は、慰安婦被害者が暮らす生活館の後方の空地1300平方メートルに建てられた。

 2階建の韓国式家屋として設計された追慕館は、遺品展示館(430平方メートル)と追慕記録館(126平方メートル)からなっている。1階の遺品展示館は、企画展示、遺品および遺物展示、被害者の絵の展示空間と収蔵庫施設を備えた。2階の追慕記録館には、日本軍「慰安婦」被害者105人(韓国人97人、外国人22人)の写真を展示した。また、写真のない人々を含む「慰安婦」被害者280人(韓国人242人、外国人38人)の氏名がハングルと英文で記されている。

 外構部分など仕上げ工事を終える来年1月に正式開館すれば、一般人が観覧できる。事業費23億ウォンは、国・道費と慰安婦被害者ハルモニ(おばあさん)を支援するために後援者が出した寄付金で賄われた。ナヌムの家代表理事のソン・ウォルジュ僧侶は「今回開館した追慕館は、日本軍性的奴隷被害の歴史を見せる記憶と記録の展示館」とし「この施設を通じて世界の人に被害者の人権と歴史の大切さを正しく知らせ、性的奴隷問題を早く解決する」と話した。

 一方、この日の開館式には、チョン・ヒョンベク女性家族部長官をはじめ日本の東京にある「女たちの戦争と平和資料館(WAM)」、「新日本婦人の会福井本部」、「日本軍『慰安婦』問題の解決をめざす北海道の会」などの関係者も参加した。また、日本軍「慰安婦」被害記録物ユネスコ登載国際連帯委員会ソウル大会(16~17日)に参加した海外関連団体の関係者も席を共にした。

日本軍「慰安婦」被害のつらい歴史を記憶し記録した「遺品展示館と追慕記録館」=ナヌムの家提供//ハンギョレ新聞社

イ・ジョンハ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/819658.html 韓国語原文入力:2017-11-19 10:01
訳J.S(1049字)

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