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「慰安婦」被害者のイ・キジョンさん死去…今年だけで7人目、生存者は33人

登録:2017-11-13 07:14 修正:2017-11-13 09:41
13日午前9時30分、唐津市庁1階広場で唐津市民葬の形で告別式
日本軍慰安婦被害のイ・ギジョンさんが11日に死去した。生存者は33人に減った=唐津市役所提供//ハンギョレ新聞社

 日本軍「慰安婦」被害者のイ・ギジョンさんが11日死去した。享年92歳。亡くなった「慰安婦」被害者は今年だけで7人目だ。政府に登録された被害者239人のうち、生存者は33人に減った。

 12日、忠清南道唐津(タンジン)市と韓国挺身隊問題対策協議会の言葉を総合すると、健康悪化で9月から唐津のある病院に入院していたイ・ギジョンさんは11日午前8時35分に死去した。

 1925年忠清南道唐津で生まれたイさんは、1943年頃、日本軍人の服を洗濯する仕事という言葉にだまされ、シンガポールとミャンマーの日本軍専用慰安所に連れていかれた。家族たちも知らないうちに行われたことだった。イさんは生前、メディアのインタビューで「嫌だと言えば殴り、逃げたら殺したりもするから痛くても我慢しなきゃならなかった。恨んで泣いて死のうとも思った」と話した。

 解放されてから帰国したイさんは、ソウルで下働きをするなどし、苦労して生計を立てた。後から故郷に帰ったイ・ギジョンさんは父親にだけ「慰安婦」生活を知らせた。イさんは脳卒中を患い右手も使えなかった。国で被害者を保護することも知らなかったイさんは、この事実を知った家族の申告で2005年になってようやく日本軍「慰安婦」被害者に登録された。

 葬礼所は唐津の葬儀場2号室に設けられた。葬礼所にはアン・ヒジョン忠清南道知事、チョン・ヒョンベク女性家族部長官、チョ・ヒョン外交部2次官、地域の道・市議会議員や住民たちが訪れ、故人の悼んだ。チョン・ヒョンベク長官は弔問後、「今年に入ってもう7人の被害女性が亡くなり、悲痛さを禁じ得ない」とし、「故イ・ギジョンさんを含めすべての被害者の名誉と尊厳の回復に向けて、記念事業を持続的に推進する」と明らかにした。

 唐津市は13日午前9時30分、市庁1階広場で唐津市民葬の形の告別式を実施する。天安望郷の丘の「慰安婦」被害者墓域に埋葬される。

パク・スヒョク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/818589.html 韓国語原文入力:2017-11-12 20:43
訳M.C(1046字)

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