「2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪」広報大使のキム・ヨナさんが13日、第72回国連総会で特別講演者として「平和五輪」を呼びかけ、演説後に開かれた記者会見でも北朝鮮代表団の五輪参加を切に願うと表明した。
キム・ヨナさんは米国ニューヨークの国連本部で、平昌五輪の成功的開催に向けた「五輪停戦決議案」を採択する際、直接演説を行った後、記者会見で北朝鮮選手がフィギュアスケートペア種目で出場権を確保したことに触れた。キムさんは「私が選手として活動していた種目で出場権を得たが、選手時代には会えなかった北朝鮮選手らが必ず試合に参加してほしい」と述べた。
彼女は、フィギュアスケートのエキシビション舞台に出る可能性については、2014年に引退した事実を取り上げ、「エキシビションへの参加は難しいだろう」と答えた。開幕式の聖火リレーの最後の走者として取り上げられていることについては、「最後の走者になれば、光栄だと思う」と述べた。
記者会見に先立ち、キム・ヨナさんは国連総会での発言を通じて、「2度にわたるオリンピック参加とユニセフ国際親善大使としての活動を通じて、人種や地域、言語、宗教の壁を飛び越えるスポーツの力を体験した」とし、「(2000年シドニー五輪当時)10歳の時、南北選手団が競技場に同時入場するのを見て、初めてスポーツの力を実感した」と振り返った。通常、政府代表の一人のみが発言するのが慣例だが、韓国側の要請と国連総会の決定により、キムさんには異例的に追加発言の機会が与えられた。
キムさんは、「平昌五輪代表団は南北間の凍りついた境界を飛び越えて平和的環境を作るため最善の努力を尽くしてきた」とし、「平昌五輪は平和と人類愛という五輪の精神を全世界の人たちと共有する場になるだろう」と付け加えた。
イ・ヒボム平昌五輪組織委員長も、基調演説を通じて「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が最近、国連総会で朝鮮半島の平和を強調したように、韓国政府は安全で平和な五輪を保障する」とし、「韓国は世界を歓迎する準備ができている」と話した。
同日、国連総会には、キム・ヨナさんをはじめト・ジョンファン文化体育観光部長官が率いる政府代表団が出席した。