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韓米首脳、霧のため史上初の「DMZ同伴訪問」を断念

登録:2017-11-09 02:47 修正:2017-11-09 07:56
DMZ訪問アイデア相談するトランプ大統領に 
文大統領「あなたが行くなら私も同行する」 
トランプ大統領、「次は必ず行きたい」
今月8日朝、ソウル龍山米軍基地からヘリコプターで非武装地帯(DMZ)を訪問しようとしたが、霧のため帰ってきたドナルド・トランプ米国大統領が車で待機する間、参謀たちが状況について話し合っている/ロイター 聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領とドナルド・トランプ米大統領が8日午前、韓米首脳の「史上初の非武装地帯(DMZ)同伴訪問」を推進したが、気象事情のため断念した。

 大統領府のパク・スヒョン報道官は同日、「トランプ大統領が文在寅(ムン・ジェイン)大統領と共に非武装地帯(DMZ)を訪問する予定だったが、濃い霧のため到着せず回航した」と述べた。これに先立ち、文在寅大統領は朝7時、ヘリコプターで非武装地帯に向かって出発したが、霧のため移動が難しくなり、途中で乗用車に乗り換えて非武装地帯に到着した。大統領府関係者は「先に到着した文大統領がトランプ大統領と約10分間隔で連絡を取り合いながら午前9時まで約30分間待った」と話した。文大統領は「(非武装地帯を訪問しようとした)トランプ大統領の意志に謝意を表する。その意志が伝わればいいと思っている」と語ったという。同日、霧と黄砂などで非武装地帯の可視距離は25メートルに過ぎなかった。両国首脳は前日の会談で、非武装地帯を一緒に訪問することに“意気投合”したという。これまでロナルド・レーガン(1983年)、ビル・クリントン(1993年)、バラク・オバマ(2012年)など米大統領単独で非武装地帯を訪問したことは数回あったが、韓米両国首脳がともに非武装地帯を訪れた事例はない。

 大統領府関係者は「前日、非公開の単独首脳会談で、文大統領がトランプ大統領に『非武装地帯を訪問する意向があると聞いたが、どうか』と尋ね、トランプ大統領が『そのようなアイデアもあるが、どうすればいいだろうか』と問い返した」とし、「これに文大統領は『あなたが行くなら、私も同行する』と答えたことで、非武装地帯の訪問が進められた」と伝えた。AP通信などによると、トランプ大統領の非武装地帯の訪問は、アジア歴訪が始まる前にすでに計画された事案だという。ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官は、非武装地帯への訪問が実現しなかったことについて「トランプ大統領は非常にがっかりした」と述べたと、海外メディアが報じた。トランプ大統領は同日の国会演説に先立ち、チョン・セギュン国会議長らとの面会で「次は必ず行きたい」と述べたと、キム・ヨンス国会報道官が伝えた。一方、トランプ大統領は同日、国会演説の後、国立顕忠院を参拝した。彼は「ここに眠っている英雄たちに敬意を表する。あなたたちの犠牲はいつまでも記憶されるだろう」という文言があらかじめ印刷された芳名録に署名した。1泊2日の韓国訪問の日程を終えたトランプ大統領は午後、次の訪問先である中国の北京に向かって出発した。

ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/818149.html 韓国語原文入力: 2017-11-08 21:56
訳H.J(1418字)

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