登録 : 2017.10.01 23:11 修正 : 2017.10.02 07:28

「元慰安婦ハルモニ」撮り続ける日本在住韓国人写真家 
安世鴻さん、東京で「重重II」展示会 
96年以降、129人の被害者を取材 
「被害者たちは亡くなってきているので 
“写真作業”も5年以上は難しいだろう」

9月30日、東京新宿区神楽坂にある展示場で安世鴻氏が「重重ー消せない痕跡II」展示会について語っている//ハンギョレ新聞社
 「慰安婦問題は韓国と日本の間だけの問題ではなく、アジア全体の問題という点を知らせたいです」

 30日、東京新宿区の慰安婦被害者写真展展示場で会った日本在住写真家の安世鴻(アン・セホン)氏 (46)は、東南アジアまで行き慰安婦被害者たちの写真を撮っている理由について、こう語った。「重重ー消せない痕跡II~アジアの日本軍性奴隷被害女性たち」という名前で開かれるこの展示会は、今月9日まで開かれる。安氏は展示のために昨年、フィリピン13人、インドネシア15人、東ティモール2人など計30人の日本軍慰安婦被害者に会い、証言を聞いて写真を撮った。1996年、雑誌社記者時代に「ナヌムの家」を訪問したことをきっかけに、慰安婦被害者に会いはじめたという。以降、中国居住の韓国慰安婦被害者たちの写真を撮り、その後は東南アジアへ赴いて取材を行った。これまで取材した被害者は合わせて129人に上る。今回の展示の準備のために韓国と日本でクラウドファンディングを行い、韓国で1050万ウォン(約105万円)、日本で59万円が集まった。「日本の人たちと話をしてみると、慰安婦被害者が韓国と中国のほかにもいるという事実自体を知らない場合が多いです」

 彼の作業は2012年、元慰安婦ハルモニ(おばあさん)のニコン写真展の中止事件のため、さらに注目をあびた。彼は日本の市民社会の支援を受け、法廷闘争を繰り広げて勝訴した。日本の裁判所はニコンが慰安婦写真展を取り消した処置が不当だとし、2015年に確定判決した。
9月30日、東京新宿区神楽坂にある展示場で安世鴻氏が「重重ー消せない痕跡II」展示会について語っている//ハンギョレ新聞社

 彼は12・28慰安婦合意以降、日本の一般人たちの認識の変化を肌で感じていると話した。「合意以前は『申し訳ない』と言う人が多かったが、今は解決した問題だという声が多いです。そういうときは、合意で被害者の苦痛が消えるわけではないと答えます」。展示場の方にも右翼と推定される人々が「(展示場の運営者は)本当に日本人か」「なぜ性奴隷という表現を使うのか」と、展示を妨害する電話をかけ続けていると彼は話した。

 今回の展示には、証言集と動画を追加した。東ティモールのマルチナ・マデイラ・ホアル(87)さんは「12歳の時、日本軍に連行された。後に姉も(慰安婦として)連れて行かれた事実を知った。そのときのことを考えるだけで頭が痛い」と証言した。フィリピンのルシア・ルリーズさん(87)も姉と一緒に日本軍に連行されたと証言した。今回の展示には、昨年94歳で中国で亡くなったイ・スダンさんが赤ちゃんの人形を抱えている写真も展示されている。中国人の夫との間に子どものいなかったイさんは、晩年に赤ちゃんの人形を抱いて暮らした。

 「被害者のおばあさんたちは、もう会っても話がしづらくなっており、今後この作業は5年以上続けるのが難しそうです。公共の場所に記録として保存したいが、具体的な方法がわかりません」

東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2017-10-01 20:04
http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/813309.html 訳M.C(1566字)

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