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「女性は不可」…ガス安全公社、面接点数操作し女性志願者を脱落させた

登録:2017-09-27 21:52 修正:2017-09-28 08:04
パク・ギドン社長「女は出産・育児休職のために脱落させろ」 
合格圏の女性7人を故意に脱落させ、知人から請託受け3人採用 
契約・昇進・表彰・ガス安全認証の見返りに 
1300万円受け取った疑惑も
パク・ギドン前韓国ガス安全公社社長が2015年3月、倫理経営実践誓約をしている=韓国ガス安全公社ホームページより//ハンギョレ新聞社

 公企業の韓国ガス安全公社が、新入社員の採用過程で意図的に女性志願者を排除していたことが明らかになった。ガス安全公社は、出産などにより業務の連続性が断絶するという理由などで女性を脱落させろとの社長の指示により、面接点数を操作して合格圏の女性受験者7人を不合格にしたことが調査の結果分かった。

 清州(チョンジュ)地検忠州(チュンジュ)支庁は27日、新入社員採用時の面接点数を操作して合格圏にいた女性受験者らを意図的に脱落させたうえに、ガス安全認証通過・契約・昇進の見返りに9回にわたり1億3310万ウォン(約1300万円)を受け取っていた容疑でパク・ギドン前韓国ガス安全公社社長(60)を拘束起訴した。パク社長から監査院監査のもみ消し要請と共に金品を受け取った容疑で、元監査院監査官のK氏(67)、大統領府民政首席室特別監察班員を務めた現職の検察捜査官K氏(47)など3人も拘束起訴した。また、パク社長と共に面接点数などを操作し、人事不正を犯した人事担当職員とわいろを渡した企業関係者ら13人は在宅起訴した。

 ガス安全公社は、2015年1月と2016年5月の新入社員採用時に、合格圏にいた女性7人を意図的に排除したことが明らかになった。当時パク前社長は、人事担当者らに「女は出産と育児休職のために業務の連続性が断絶する場合があるので、調整して脱落させなければならない」と指示した。パク社長の指示により人事担当者らは、面接委員に実際の面接過程で採点した評価表を再作成するよう要求し、その過程で不合格対象だった男性13人を合格させ、合格圏の女性7人を不合格処理したことが明らかになった。実際の面接で2位だった女性は8位に変更し脱落させ、面接で5位だった男性は3位に操作した。また、世界的なガス管メーカーであるジョンクレーン社での勤務経歴がある女性志願者は、クレーン製作会社の勤務経歴者に分類し脱落させた。

 実際、韓国ガス安全公社の職員全体1341人のうち、女性は199人(15%)に過ぎないと調査された。パク前社長は、2015年1月の職員採用時には知人の請託を受けて特定志願者3人を合格させた疑いも買っている。検察関係者は「公正性が担保されるべき公共機関の人事過程で、手続きを無視して個人的偏見に捕われて女性を脱落させた最初の事例」と明らかにした。

 パク前社長の個人不正疑惑はデパートとも言えるほどだった。パク前社長は4月、ガス安全公社の内部情報提供などで監査院監査が始まると、6月に監査院3級監査官のK氏に2200万ウォン(約220万円)、4月には検察捜査官のK氏に1000万ウォン(約100万円)をそれぞれ渡し監査のもみ消しを頼んだ。

 パク前社長はガス安全公社が管理するガス安全認証基準(KGS)審査の見返りなどで関連業者から約9000万ウォン(900万円)を受け取り、2015年のガス安全大賞大統領表彰に推薦する見返りに関連協会などから500万ウォン(50万円)を受け取った疑いも受けている。2級から1級、4級から3級へ昇進する代価として職員から200万~300万ウォン(20~30万円)ずつの志願金を受け取った疑惑も買っている。

 パク前社長は、1980年の公開採用1期機械職として入社し、安全管理理事、副社長などを経て2014年12月にガス安全公社で史上初めて内部昇進した社長になったが、監査院監査、検察捜査などで不正疑惑があらわれて今月19日に解任された。

オ・ユンジュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/812774.html 韓国語原文入力:2017-09-27 18:50
訳J.S(1778字)

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