朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が19日、李明博(イ・ミョンバク)元大統領を国家情報院法違反と名誉毀損、公務執行妨害の疑いで告訴・告発することにした。李明博政府時代に国家情報院が作成したことが分かった「朴元淳制圧文書(ソウル市長の左偏向市政運営実態および対応方案)」が最近事実であることが判明し、その実体を明らかにしてほしいということだ。
朴市長はこの日、民主党積弊清算TF会議に参加して「権力を乱用し民主主義の根幹を害するこうした積弊は清算されなければならない」とし「ソウル市とソウル市民、私は李明博元大統領を告訴・告発する」と明らかにした。
彼は「朴元淳制圧文書とその実行は、私と私の家族だけでなく、青年失業者に対する制圧であったし、非正規職労働者の制圧であり、ソウル市の公務員を越えてソウル市民に向けられた制圧だった」として、検察の厳重な捜査を求めた。朴市長は「これは過去ではなく未来のため」とし「李明博元大統領に対しても徹底的に捜査し責任を問わなければならない」と強調した。
朴市長が李元大統領に対して法的対応に出たのは、「朴元淳制圧文書」を李元大統領が指示し報告を受けていた可能性が大きいと見るためだ。朴市長の告訴・告発により、李元大統領に対する検察捜査がなされるかが注目される。
「朴元淳制圧文書」は2013年5月、ハンギョレが入手し報道した。文書には朴元淳ソウル市長の政治的影響力を引きずり降ろすための多様な政治工作方案が含まれていた。同年10月に検察の捜査がなされたが「国家情報院の既存文書とは文字フォントや形式が違う」として、事件を却下(公訴権なし)した。だが、最近国家情報院積弊清算TFは、調査を通じて、該当文書は国家情報院が作成し、実際に実行されたという調査結果を公開した。