登録 : 2017.08.22 00:26 修正 : 2017.08.22 07:56

政府発表にも国民の不安は変わらず

食薬処の「健康に大きな問題はない」 
殺虫剤の検出量最高値の卵を 
毎日食べたとしても危害性のない水準 
 
大丈夫という判断根拠は何か 
国内の検出量、欧州の16分の1レベル 
1カ月ほど経てば、大半は体の外に輩出 
 
簡単には消えない不安感 
「国内は安全」一貫性ない行政 
その後、卵の殻の表示まででたらめ 
専門家「安全性断言できない」

写真=ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 21日、食品医薬品安全処(食薬処)と農林畜産食品部の「殺虫剤卵」に対する(健康)危害性の発表内容によると、国民の懸念とは異なり健康に問題はほとんどないという説明に圧縮される。だが、環境にやさしい農家に対するずさんな管理、一貫性のない政府の初動対処などが、聞きなれない殺虫剤成分に対する怖さとあいまって、国民の不安を増大させたと指摘されている。

■政府が安全だと判断した根拠は?  
 食薬処はフィプロニル、ビフェントリン、エトキサゾール、フルフェノクスロン、ピリダベンなど、殺虫剤5つが検出された卵を食べても、1カ月ぐらい経てば大半は体外に排出されるという理由を挙げた。国内のフィプロニルの最大検出量(0.0763ppm)が、欧州最大の検出量(1.2ppm)の16分の1のレベルという点もその理由だった。食薬処は18日、外部専門家の諮問を受け、評価の客観性を確保したとも強調した。これを根拠に、成人がフィプロニルに汚染された卵を1日2.6個食べても健康に大きな問題はないと話した。

 ソウル大学食品栄養学科のクォン・フンジョン教授は「今回の危害性評価ではコメ、スイカ、ナスなど他の農産物の中に入った殺虫剤成分まで摂取した場合をすべて考慮して評価したもの」だとし、「危害性基準値を危害を起こしうる量の100分の1に設定したため、韓国で人々が食べているレベルでは危害の可能性はほとんどない」と説明した。

■国民の不安が消えない理由は?
 卵に入った殺虫剤成分が急性毒性を起こすにはその量がとても少ないため、可能性はほとんどないという政府の説明にも、国民の不安は簡単には消えないものとみられる。専門家らは鶏に使ってはいけない聞きなれない成分の殺虫剤ということに不安感が高まり、欧州で問題となった成分については国内では発見されなかったと言った政府が、遅れて話を変えたために、信頼度に深刻な打撃を与えたと指摘した。檀国大学医学部のクォン・ホジャン教授は「欧州で初めていわゆる『殺虫剤卵』の話が出て、すでに国民が不安を抱いている状態で、韓国国内の卵からも検出されたので驚いたものとみられる」と説明した。
農林部と食薬処が殺虫剤成分が検出された農家25カ所を追加で発表した17日、京畿道楊州市にある農場で楊州市庁の職員らと農場関係者らが卵全てを廃棄している=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 はっきりしない行動を見せた食品行政のせいだという指摘もある。ある食品分野の専門家は「食薬処長が国内産の卵には問題がないと話した後フィプロニル成分などが検出された卵が出ており、卵の殻の表示だけ見て該当する卵を食べるなと言ったが、その表示まででたらめだという事実は、国民が不安を感じるのに十分だった」と指摘した。この日、食薬処の発表に対しても専門家たちの間で懸念の声が出ている。ソウル大学薬学大学院のチョン・ジノ教授は「今回検出された5つの殺虫剤成分の一部は毒性が強く、一部は発がん性がある」とし、「さらに、殺虫剤が入った卵を今までどれだけ長い間食べたのか分からない状況で、安全性を断言的に話すことはできない」と指摘した。チョン教授は「加湿器殺菌剤事件の時も、有害物質の許可、生産、販売、事後管理すべてがちゃんと作動しなかったが、今回も同様に総体的な乱脈ぶりが明らかになったもの」と付け加えた。

五松/キム・ヤンジュン医療専門記者、パク・ギヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2017-08-21 22:47
http://www.hani.co.kr/arti/society/health/807709.html 訳M.C(1823字)


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