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米統合参謀本部議長「平和的解決を望んでいる」

登録:2017-08-15 03:44 修正:2017-08-15 08:11
14日に文大統領との面談後、記者会見を開き  
「北朝鮮への先制攻撃については議論せず 
軍事オプションは平和的解決の支援手段 
すべては韓米同盟が一緒に決定」 
「中国に行っても対北朝鮮外交・経済的圧力を強調する」
文在寅大統領(中央)が今月14日午後、大統領府本館で表敬訪問したジョセフ・ダンフォード米統合参謀本部議長(左から4番目)一行と記念撮影をしている/聯合ニュース

 韓国を訪問したジョセフ・ダンフォード米統合参謀本部議長は14日、記者会見を開き、最近北朝鮮の「グアム包囲射撃」発言で広がった危機を平和的に解決したいという意思を明らかにした。彼の同日の会見は午後6時、ソウル龍山(ヨンサン)の韓米連合司令部建物でビンセント・ブルックス在韓米軍司令官と共に行われた。彼は記者会見に先立ち、大統領府を訪問し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と面談した。

 次は記者会見の内容を一問一答の形式で要約したものである。

 -北朝鮮がグアムを包囲射撃を図るなら、先制攻撃を検討するか。

 「重要なのは軍事行動と政策を混同しないことだ。グアム島が砲撃を受けた後、何をするかは米国大統領が同盟との関係の中で最後に決定するものだ。私たちがすべきなのは指導者たちに有用なオプションを提供することだ。明確にしなければならないことが二つがある。第一は、私たちには防衛する責任があり、第二は、攻撃を受けた場合、決定的な対応ができるよう備えることだ」

 -ジェームズ・マティス米国防長官とレックス・ティラーソン米国務長官が、ウォールストリート・ジャーナル紙に、韓国がTHAADを配備する方向に向かっていると語った。今日、文在寅大統領とその問題を議論したか?

 「そのような具体的な問題は議論しなかった。私たちは特定のタイムラインについて議論しなかった。両長官はウォールストリート・ジャーナルで、米国の政策を明確に示した。それは経済的な圧迫と制裁が北朝鮮の核兵器を扱うためのものだという点だ。軍事的レベルは直接的にそのような外交・経済的努力を支援するためのものだ。私たちは危機の平和的解決を追求する。これは重要なメッセージだ。私は何らかの軍事対応が取られるとは推定していない。言い換えれば、これは政治的決定だ。しかし、私たちのすべての決定は私たちの同盟国との協議のもと行われるだろう」

 -文在寅大統領と乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン演習の規模を調整し問題を協議したのか?

 「協議しなかった。私たちは平和的解決策を模索しており、ティラーソン長官が率いる外交・経済的努力を追求することにおいて(両国間には)共通の理解がある。これが、今すぐ取り組むべき重要なことだ。私たちはこの危機に対する平和的解決策を求めている。そして、私たちには彼ら(北朝鮮)を防御できる能力がある」

 -韓米共同軍事演習を中止または延期する計画は?

 「訓練はいつになく重要だ。このような演習と北朝鮮の反応に影響を及ぼす私たちの能力の間には、直接的な関係がある。これらの演習は私たちの能力を開発し、私たちの準備態勢を発展させると共に、ここ韓国に駐留した軍事力を向上させるのに(目的が)ある。しかし、私たちはここでこれらの問題については議論しなかった」

 -米軍の戦略兵器を韓国に追加配備する意向はあるか?

 「私たちが戦力増強に向けて何をするかについて推定するのは控えたい。私たちは朝鮮半島の状況を絶えず検討していると言いたい。あなたが戦略兵器と呼ぶことに対する決定は、文大統領とトランプ大統領の間で議論されるだろう」

 -北朝鮮の能力をどう評価するか?

 「ここで推定したくない。私たちは先制攻撃(pre-emptive war)に関するいかなる対話も、またいかなる論議もしていない。今日の焦点は、この危機を外交的・経済的手段を通じて平和的に解決することにある。私たちの外交的・経済的手段が失敗した時、どのような事が発生するかについては予断しない。私たちに朝鮮半島を防衛し、また、グアムと米国を防御できる能力があるのか?そうだ。私たちには能力がある。そして、これからもそうだろう」

 -中国訪問の背景は?

 「私たちの友達たちである同盟国の間にはコンセンサスがある。それは北朝鮮に外交・経済的圧力を加えるため、北朝鮮を非核化するため、中国が彼らが国連安保理でしたこと、つまり賛成票を投じたことに加え、実際このような制裁の執行に乗り出すべきということだ。私が中国に行って伝えるべきメッセージはこのようなものになるだろう。また、もう一つの中国訪問の目的は、北朝鮮とは関係なく、軍事関係を結ぶことだ。これは誤解による危険を緩和させると共に、危機の瞬間に疎通を可能にするだろう」

 -韓国で戦争が起きるとしたら、どのような姿になるだろうか?

 「恐ろしいことになるだろう。私たちが朝鮮半島を非核化することに平和的方法を掲げてきたのも、そのためだ。誰も戦争を望まない。私たちがすべきなのは、私たちの指導者たち、韓国の指導者たちと米国の指導者たちが抑制に失敗した際に、使える軍事オプションを保障することだ。そのような過程で、このような軍事的オプションは外交・経済的手段を支えられる」

 -北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の再進入技術と核の小型化技術を保有していると見るか?

 「彼らが持っている能力を推定するのは控えたい」

 -北朝鮮の大陸間弾道ミサイルは米国にとって脅威なのか?

 「私は北朝鮮の能力が脅威になると見ている。彼らは1953年から脅威だった。彼らは1年に16回の試験発射を行うなど、確かに素早く動いてきた。彼らの能力が発展する速度は、過去よりも相対的にさらに速くなったと思う。私の仕事は私たちが今日直面した状況に備えることだ。それが私たちのやるべきことだ。危機が間近に迫っているわけではない」

パク・ビョンス先任記者(お問い合わせjapan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/806801.html 韓国語原文入力:2017-08-14 22:25
訳H.J(2605字)

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