「今日が星州のろうそくが灯されてから1年になる日です。1年間闘ったが、THAAD(高高度防衛ミサイル)配備は撤回されるどころか、むしろ稼動されており、星州闘争委員会委員長として恥ずかしいです。しかし、歴史はいつかすべて(正しく)戻ってくると信じます」
12日午後2時、慶尚北道星州郡(ソンジュグン)草田面(チョジョンミョン)韶成里(ソソンリ)会館の前庭で行われたTHAAD配備反対韶成里第33回水曜集会で、「THAAD配備撤回星州闘争委員会」共同委員長を務めるイ・ジョンフィ氏(59・星州郡草田面)はこう語った。この日で星州の住民たちがTHAAD配備に立ち向かって闘ってから、ちょうど1年になった。日差しが強い暑さのなかでも、住民など100人余りが集会に出た。星州住民らは国防部が星州のTHAAD配備を発表した昨年7月13日から毎日星州邑で、昨年11月30日からは韶成里会館で、毎週水曜日にTHAAD配備の反対集会を行っている。
「THAAD配備という危機が到来したが、官軍と義兵が団結して一緒に闘い、官軍が逃げてしまったんです。そして義兵だけが残って戦っている歴史が今の星州のろうそくなのです」。「THAAD配備撤回星州闘争委員会」共同委員長を務めるキム・チュンファン氏(57・星州郡修倫面)が、この1年を振り返りながらこう語った。
昨年7月13日、国防部が星州郡星州邑星山(383m)にある空軍星山砲台をTHAAD配備地と発表した当時は、キム・ハンゴン星州郡守(自由韓国党)も住民たちのTHAAD配備反対の闘いに参加した。毎日夕方、住民2000人余りがTHAAD反対集会に出た。そのキム郡守がTHAAD配備反対の闘いから外れ、集会参加者は100人余りに減った。昨年9月30日、国防部はTHAAD配備地を星山から星州ゴルフ場のある達摩山(680m)に変更した。
昨年の真夏に開始した住民たちの闘いが冬を経て、また真夏に入り、韶成里会館の前庭には大きな日よけテントが張られた。韶成里会館前の往復2車線の道路のうち、1車線には「THAAD反対」と書かれた赤い旗18個が立てられている。4月26日未明、国防部はこの道路に沿って星州ゴルフ場がある達摩山にXバンドレーダーと発射台2基を突然配備した。住民たちは4月28日からここにテーブルと椅子を置き、行き来する車両を監視している。住民のペ・ミヨンさん(39・星州邑)は「1年をこのように闘ったが、いつまで闘わなければならないのか、途方に暮れる。文在寅(ムン・ジェイン)政府はTHAAD配備の撤回の意思があると信じたいが、米国を相手に力の論理に押されてTHAAD配備を撤回できないのではないかと心配だ」と話した。
この日、韶成里会館周辺には星州住民などが作った「清浄地域の星州郡にTHAAD配備を決死反対」、「朝鮮半島の平和を脅かすTHAADは米国へ」と書かれた横断幕がかかった。この横断幕の合い間には、「朴槿恵(パク・クネ)大統領を釈放せよ(太極旗愛国新党セヌリ党江原道党)」という横断幕も見えた。
THAAD韓国配備阻止全国行動はこの日午後、「THAAD配備決定から配備まで不透明なすべての過程を徹底的に監査しなければならない」とし、監査院に国民監査を請求した。星州・金泉(キムチョン)住民と円仏教教徒、住民など428人が請求人に名を連ねた。星州住民らはこの日夜7時30分、星州郡星州邑の星州郡庁の向かい側の駐車場で、THAAD配備に反対するろうそく集会を開いた。