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イ・ジェジョン教育監「教育の積弊である外国語高校と自律型私立高は廃止すべき」

登録:2017-06-12 22:34 修正:2017-06-13 07:46
イ・ジェジョン全国市・道教育監協議会長インタビュー 

「2019年から一般高校に切り替えて新入生選考」 
外国語・芸術・人文学など高校多様化の代案も 
「国公立大の統合はソウル大がリーダーシップ示すべき」 
今年発表する2021年大学入試からの適用を要求 
「高校教育-大学入試-大学体制、すべて変えなければ」
イ・ジェジョン京畿道教育監兼全国市・道教育監協議会長=京畿道教育庁提供//ハンギョレ新聞社

 「何よりも先に、教育の積弊である外国語高校と自律型私立高校を廃止しなければなりません」

 11日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が教育改革の象徴であるキム・サンゴン前京畿道教育監を社会副首相兼教育部長官候補者として発表し、新政府の教育改革に対する期待感が高まっている。イ・ジェジョン京畿道教育監兼全国市・道教育監協議会長は12日、ハンギョレとのインタビューで「キム候補者は民選1~2期の京畿道教育監を務め、無償給食と創意的革新教育、生徒と教師の人権条例などのイシューを全国化した方であり、文大統領の教育改革と教育の未来価値をよく具現するだろう」と期待感を表した。

 新政府が最初にしなければならない教育改革と関連してイ教育監は「外国語高校と国際高、自律型私立高の一般高校への転換のためのロードマップを提示して、2019年からこれに則り新入生を選考しなければならない」と話した。彼は「李明博(イ・ミョンバク)政府以後、今まで高校平準化を高校多様化に変えるという美名の下に高校序列化を施行してきた。特別目的高校を増やし、自律型私立高を作って、大学入試を過熱化させ、学校間競争をあおりたてた。また、生徒たちを大学入試以上の高校入試競争に追い詰めて、結局高校平準化を押し倒した」と話した。

 イ教育監は、特別目的高校と自律型私立高が起こした高校序列化と階層化に代えて、生徒の適性を育てる高校多様化の必要性は認めた。「京畿道富川(プチョン)で28の一般高校を教科重点学校に切り替えた。学校別に、外国語、芸術、人文学などを重点化して、生徒は自身の適性に合わせて学校を選択できるようにすべきだ」と話した。外国語高校と自律型私立高が垂直的高校多様化ならば、これは水平的高校多様化だ。

 イ教育監は、文大統領が公約した「国公立大学統合ネットワーク構築」を通した大学序列化の緩和と大学競争力強化公約に対する保守層の憂慮に対しても反論した。文大統領の公約が出てきた後、ソウル大のソン・ナクイン総長と一部のソウル大生は「ソウル大が下方平準化する恐れがある」と明らかにしたことがある。彼は「むしろソウル大がリーダーシップを持って大学全体の変化をリードしなければならない」と強調した。「4次産業革命時代には、どの大学に行くかではなく、何ができるかがより重要だ。ソウル大が前に出て大学入試制度を改革し、地域別に共同受講と共同学位授与が可能なように門戸を開かなければならない。それでこそ大学の体質が強化されるだろう」

 イ教育監は7月末に決定される2021年度大学入試制度の根本的改革が至急必要だと強調した。イ教育監は「時間がない。この機会を無駄にしてはならない。2021年から大学修学能力試験を絶対評価に変え、資格考査転換の輪郭が盛り込めるよう、新政府は一線の教育界の声を聞いてほしい」と話した。

 イ教育監など全国10市・道の教育監は、大統領選挙の前後に教育議題を新政府に2回提案した。イ教育監は「文大統領は4次産業革命は教育革命だとし、4次産業革命に備えた教育体制を作ると公約した。深く共感する。そのためには、高校教育、大学入試、大学体制の3拍子を1セットで変化させることを願う」と話した。

ホン・ヨンドク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/798462.html 韓国語原文入力:2017-06-12 17:42
訳J.S(1700字)

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