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存在感強める韓国Airbnb

登録:2017-06-06 03:52 修正:2017-06-06 07:05
昨年、外国人観光客51万人が利用 
1年で2倍以上に増加、大きく成長 
中国人観光客への依存度低く、観光の多角化に貢献
Airbnbのホームページのキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 昨年宿泊共有サイトAirbnb(エアビーアンドビー)を通じて韓国を訪れた外国人観光客が50万人を突破したことが分かった。1年間で2倍以上増えた数値で、韓国でも空き部屋の共有事業が徐々に定着しつつあると評価されている。

 Airbnbは5日、ソウル市中区(チュング)のプレスセンターで記者会見を開き、韓国国内での経営成果を初めて公開した。昨年、Airbnbを利用して韓国を訪れた外国人観光客は51万人で、2015年(22万人)より130%増加した。全体外国人観光客が年間1500万人を超えているだけに、Airbnbが占める比重は依然として少ないが、最近速いスピードで成長している。個人旅行が拡大し、現地生活を体験しようとする観光客が増えているからだ。内国人まで含めた場合、Airbnbを利用した観光客は101万人に達する。2008年、米国のサンフランシスコで始まったAirbnbは、家や部屋を短期間で提供する人とそれを利用する旅行客を仲介する宿泊共有サービスだ。民宿を提供する人は空き部屋を活用でき、旅行客は現地人の家で宿泊しながら文化を体験できる長所がある。

 Airbnbを通じて訪韓した外国人観光客の中で中国人観光客は20.3%だった。全体外国人観光客の中で中国人比率は46.8%でほぼ半数に達している。しかし、Airbnbの利用客は半分レベルであり、シンガポール、マレーシア、フィリピンなど東南アジアが23%、米国が16.2%を占めた。Airbnbのマイク・オギル・アジア太平洋政策総括代表は「Airbnbの場合、韓国をもう少し知りたいと思う自由旅行客たちが主に利用している。中国は団体観光客が多いため、Airbnbの利用比重が少ないようだ」と話した。また、「韓国でAirbnbが成長するほど、観光客の国籍構成が多様になり“観光の多角化”にも役立つだろう」と強調した。

 Airbnbは韓国経済にも肯定的な影響を与えたものと分析した。昨年、旅行客を一度でも受け入れたことのある人は9800人で、2015年(5300人)に比べて4500人増えた。彼らは年平均400万ウォン(約40万円)を稼いだ。Airbnbは、民宿提供者の収入と利用客たちの消費額を合わせると、昨年韓国でAirbnbによって誘発された経済効果が5315億ウォン(約525億円)に上ると明らかにした。

 Airbnbが解決しなければならない課題も多い。宿泊共有サービスに対する法的根拠がなく、韓国では違法との議論が続いているえに、Airbnbは単に仲介を行うサービスであるため、宿舎品質や安全などで利用客が不便を経験する事例もあり、問題になっている。

キム・ソヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/797575.html 韓国語原文入力:2017-06-05 21:15
訳H.J(1348字)

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