裁判所がイ・ヨンソン元大統領府警護官の裁判で証人として採択された朴槿恵(パク・クネ)前大統領に拘引状を発付した。拘引状が執行され、31日に証人尋問が行われれば、朴前大統領は初めて法廷で尋問を受けることになる。
ソウル中央地裁刑事25部(裁判長キム・ソンイル)は30日、パク・ヨンス特別検察官チームが申請した朴前大統領の拘引状を発付した。特検チームは「イ警護官が違法医療行為の有無について知らないと主張しており、違法行為が実際に行われたかどうかに対する確認が必要だ」として朴前大統領を証人に申請しており、裁判部は先週12日、これを受け入れた。しかし、朴前大統領は17日と29日の裁判準備を理由に欠席理由書を提出した。イ元警護官は免許を持たず注射する一般人女性、気治療をする一般人女性などの大統領府出入りを助けた疑い(医療法違反幇助)などで在宅起訴の状態で裁判を受けている。
特検がソウル拘置所に収監中の朴前大統領の拘引状を執行すれば、朴前大統領は31日午後4時、イ元行政官の裁判に出て、特検の証人尋問を受ける。同日まで開かれた4回の裁判で「無職です」、「後ほど(述べる)」など、裁判長の質問に短く答えていた朴前大統領が、どのように答弁するかが注目される。捜査期間中に進めた対面調査が実現されなかった特検チームにとっては、朴前大統領を直接質問して答えを聞く初めての機会でもある。特検チームは「出席を拒否しつづけ、収賄者であるにもかかわらず、直接捜査できなかった。収賄経緯など公訴事実を立証するため、直接尋問することが必ず必要だ」として、先週17日、サムスングループのイ・ジェヨン副会長の裁判でも朴前大統領を証人に申請した。特検チームの関係者は「午後4時の証人尋問に支障がないよう、ソウル拘置所を訪問して拘引状を執行し、証人尋問では秘密診療を受けたがどうか、チェ・スンシルとの関係などを訊く予定」だし明らかにし、「強制求人のため本人は拒否できない」と付け加えた。