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裁判所、朴槿恵-チェ・スンシル贈収賄事件の併合を決定

登録:2017-05-23 22:25 修正:2017-05-24 06:59
チェ・スンシル「大統領と共に受ける裁判は身を切る拷問」 
朴槿恵「予断と偏見の可能性がある」として反対したが 
裁判所「多くの証人を別に呼ぶことになり時間がかかる 
不公正な裁判になる心配はないと判断」し、決定
朴槿恵前大統領が23日午前、ソウル瑞草洞のソウル中央地裁417号大法廷で開かれた592億ウォン(約59億円)の収賄疑惑に対する初公判に、チェ・スンシル氏と共に出廷し被告人席に座っている=共同取材団//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)前大統領の事件とパク・ヨンス特別検察官チームが起訴したチェ・スンシル氏のサムスン贈収賄事件が併合された。朴前大統領側は遺憾を表明した。

 ソウル中央地裁刑事22部(裁判長キム・セユン)は23日、朴前大統領の初公判を開き、両事件の併合を決定した。これに先立って、公判準備手続でチェ氏は「尊敬して従った朴前大統領と同じ席で裁判を受けることは、身を切られる拷問に等しい」として、裁判の分離を要請した。朴前大統領の弁護人ユ・ヨンハ弁護士も「検察が起訴した事件で特別検察官は民間人の身分に過ぎず、すでに進行された事件と併合すれば(裁判所の)予断と偏見の可能性がある」として併合に反対した。

 しかし裁判部はこの日、反対理由に反論して併合を決めた。キム・セユン裁判長は「訴追権者が特検であれ一般検事であれ、適法に起訴した事件を併合することは法理的に十分可能だ」として「公訴事実が一致する2人を別に審理すれば、多くの証人をそれぞれ呼んで別に陳述を聴かなければならないので、不必要な時間がかかることになる」と指摘した。特に、サムスンのミル・Kスポーツ財団への拠出を贈賄と職権乱用・権利行使妨害と見た検察の起訴は「二重起訴」に当たるという朴前大統領側の主張は「追加起訴する趣旨で重複起訴したのでなければ、起訴状の変更と見てすべて判断しなければならない」と判断した。「朴前大統領の防御権保障」を強調するユ・ヨンハ弁護士の主張に対しても「裁判所が特別な心証を形成しておらず、不公正に裁判が進行される心配もないと判断される」として「他の事件の影響を受けずに白紙状態で十分に審理した後に結論を下すため、他の被告人の宣告もこの事件の宣告まで延期した」として受け入れなかった。これに対してユ弁護士は「併合決定に対してきわめて遺憾ではあるが受け入れる」と話した。

キム・ミンギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/795856.html 韓国語原文入力:2017-05-23 14:30
訳J.S(1148字)

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