本文に移動

北朝鮮「29日に撃ったミサイルは地対艦ミサイル」…米空母狙いを示唆

登録:2017-05-30 23:33 修正:2017-05-31 06:32
朝鮮中央通信「予定目標地点に偏差7メートルで命中」自賛 
最近東海で連合訓練中のカールビンソンなど狙いを示唆
北朝鮮の労働新聞が30日、金正恩労働党委員長が参観した中で新たに開発した精密操縦誘導システムを導入した弾道ミサイルの試験発射を行ったと報道した(写真上)。写真下はミサイル発射場所と推定される江原道元山市の葛麻半島=グーグル/聯合ニュース

 北朝鮮は29日に発射したミサイルが、事実上「地対艦弾道ミサイル」であると発射翌日に明らかにした。

 朝鮮中央通信は30日「金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の参観下で新たに開発した精密操縦誘導システムを導入した弾道ミサイルの試験発射を実施した。国防科学戦士たちは精密操縦誘導システムを導入した弾道ロケットを新たに開発し、試験発射を成功裏に実施した」と報道した。

 通信は「最高指導者同志が昨年、敵艦船をはじめとする海上と地上の任意の針の穴ほどの個別目標を精密打撃できる独自の弾道ロケットを開発するという研究課題を与えられた」として、今回のミサイル打撃対象に「敵艦船」を明示した。今回試験発射した弾道ミサイルが、最近東海(日本海)で訓練中の「カールビンソン」など米海軍の航空母艦を狙ったことを示唆した。

 これに先立って韓国の合同参謀本部は前日「午前5時39分頃、江原道元山(ウォンサン)一帯で、スカッド系列と推定される弾道ミサイルを東海に発射した」として「最高高度は120キロメートル、飛行距離は450キロメートル」と明らかにした。

 朝鮮中央通信は「従来の“火星”系列ロケットより発射前の準備工程が高度に自動化されており、発射時間をはるかに短縮できるようにシステムが完成された」と性能改良を強調した。また「操縦戦闘部の末期誘導段階までの精密な遠隔観測のために、中等射程距離射撃方式で実施した。弾道ロケットは中等射程距離を飛行して、予定目標地点に7メートルの偏差で正確に命中した」と自賛した。

 通信はこの他に「弾道ロケットの飛行安定性」と「中間飛行区間での小型熱噴射エンジンによる速度矯正および姿勢安定化系統の正確性」、「再突入区間での超精密誘導正確性」、「自動化された発射準備工程の特性」などを確証したとも伝えた。

 金正恩委員長は、このミサイルが4月15日の太陽節閲兵式で公開された事実に言及し「あたかも名射手が狙撃小銃で目標を合わせるに等しい。この程度の命中正確性なら、敵の目玉でもえぐり出す」と話したと通信は伝えた。

パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/796774.html 韓国語原文入力:2017-05-30 10:58
訳J.S(1185字)

関連記事