全国金属労働組合起亜自動車支部(起亜車労組)が非正規労働者と上級団体などの反対、世論の非難にもかかわらず、総会(総投票)を強行して非正規組合員を組合から排除することにした。正規職と非正規職の連帯闘争のために「1社1労組」を維持していた起亜車支部は、総会の結果、正規職労働者だけの労組になった。
起亜車支部は支部運営規定(労組規約)にある組合員資格を「起亜車『内』勤務労働者」から「起亜車『(株)』勤務労働者」に変えるか否かを問う組合員総会を4月27~28日に開き、投票率85.9%、賛成率71.2%で案件が可決されたと28日明らかにした。これにより非正規職組合員は起亜車支部組合員の資格を失うことになった。起亜車支部の組合員は2万8千名余りだが、90%が正規職だ。
起亜車支部は4月7日に支部代議員大会を開き、「1社1労組」の原則を維持するか否かを問う今回の総会を開くことを決定した。労組内の非正規職社内下請け分会が正規職化を要求する独自ストを行ない、支部が会社と結んだ交渉結果を無視したという理由からだ。総会開催決定の直後、社内下請け分会、一部の正規職組合員、前支部長はもちろん、上級団体である金属労組と民主労総まで総会を開くべきではないと主張したが、起亜車支部は賛成することを組合員に督励して総会を強行した。
金属労組は可決の消息が伝わると声明を出して「非正規職労働者をはじめとする全国の労働者に絶望を抱かせることになり、責任を感じ頭を垂れてお詫び申し上げる」として「『労組運動の自浄と革新タスクフォース(TF)』を設置して多角的な対策方案を樹立し、これを全組織的に実践する」と明らかにした。
韓国語原文入力: :2017-04-28 21:25